INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。
・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/
・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/
2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32]

目次 | ←前へ / 2020-12-26 00:00 / 次へ→ / 最新へ⇒

■ずっと前に購入した『トムとジェリー』のDVDが、やっと日の目を見た!

2020年12月26日(土) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



RSSRSS配信中
https://www.inasoft.org/



長女が生まれてまだ1年経っていないころ、泣き止ませるために、機嫌を取るために、暇をつぶすために…など、様々な用途を満たすために、様々なことを考えていました。

城本クリニックのCMをいつでも再生できるようにしたり、タケモトピアノのCMをいつでも再生できるようにしたり、ですね。

その中で、当時住んでいた家の近所にあった薬局で売っていたトムとジェリーのDVDを購入したことがありました。

ただ、長女はトムとジェリーに興味を持つことがなく、数年が経過しました。

猫とネズミ、トムとジェリーはどっちだ?とわからなくなることもありアプリケーションサーバとして有名な「Tomcat」で覚えればいい、というテクニックなんかも身に着けて、さらに時が経過しました。

そしてやっと、第2子である長男が「トムとジェリー」に興味を持ってくれました。

生まれる前である、7年も前に購入したDVDに興味を持ってくれるとは!うれしいもんですね。

ところでこの時購入した何本かのDVDのうち、「上には上がある("PUSS GETS THE BOOT")」と題された作品には、オープニングで「トムとジェリー(TOM and JERRY)」の表記が出ません。

どういうことなんでしょう?

ライオンがおー!(レオ・ザ・ライオン)

202012_tomandjerry1.jpg

MGM(メトロ・ゴールデン・メイヤー スタジオ)ロゴ

202012_tomandjerry2.jpg

ルドルフ・アイジングの名前(ディズニーでミッキーの元となるイラストを描いた人らしい)

202012_tomandjerry3.jpg

"PUSS GETS THE BOOT"<原題直訳:ネコちゃんがクビになる> (=邦題:上には上がある)

202012_tomandjerry4.jpg

(ジェリーによりブーツをGETさせられて(=蹴られて)いるpuss<猫ちゃん>の絵が背景)

これで、作品が始まります。

ちなみに他のDVDでは、下記のような「TOM and JERRY」のロゴが入ります。

202012_tomandjerry5.jpg

さて、どういうことかな?と思ったら、この「上には上がある」は、トムとジェリーのパイロット版となる作品であり、この時(1940年)には「トムとジェリー」という作品名が存在していなかったのだそうで。

それどころか、ネコの名前は「ジャスパー」で、ネズミの名前は「ジンクス」になっているのだとか。

(日本語吹き替えでは「トム」と呼ばれています)

更に興味を持ったので調べてみました。

特に気になっていたのは、この回に登場する、トムを追い出そうとする飼い主は、他の話(トムや飼い犬のスパイクを連れて旅行に出かけるときや、飼い主が歌う鳥をプレゼントされるとき)に登場する飼い主と、声も体つきも全然違うなぁということ。

202012_tomandjerry6.jpg

ネットでいろいろ検索してみたら、ここで着目すべきは「腕(肌)の色が黒いこと」と、原語でセリフを聞いたときの「OUT」のセリフが訛っている(OWD, OUWD) ことなのだそうで。

2020年の我々の発想だとなかなか思いつきづらいですが、時代背景的に、この肌の黒い人は、「肌が黒い」ということから「黒人のお手伝いさん」と考えるのが適当ということで。

つまり、飼い主ではなく、お手伝いさんだったんですね。

なかなか難しいけど、こういう作品も、歴史の1ページを紐解く資料になりえるというわけですね。

もう一つ。そのままでは読み解けないものが。

トムのガールフレンド』(The Mouse Comes to Dinner) 1945年の作品。

トムが、猫のガールフレンドであるトゥードルを招き、一緒にお食事をするもの。
色々あった挙句、ジェリーに「SS DRIP」と書かれ、トゥードルが尻にシャンパンを叩きつけ、トムはパンチボウルの中に落とされます。

202012_tomandjerry7.jpg

長男からは「あれは何と書いてあるのか?」と聞かれ、答えに窮します。

英語に詳しくない僕にとっては、「SS DRIPって何?」となります。

さて、なんとしたものか…。

SS」は、ディズニーシーにある「S.S. コロンビア号」のように、蒸気船(SteamShip)に対してつけられる接頭辞と見てよいでしょう。

で、調べてみると「アホ号マヌケ号」とでも意訳するのが適切なようですね。

とはいえ、DRIPは、滴下、したたる、びしょぬれ、飾り立て、みたいな意味を持ちます。スラングとしては、「ハイレベルなファッションで飾り立て(て、キング/勝者になる)」くらいの意味があるようです。

どうやると「アホ/マヌケ」のような意味になるのか?

「DRIP マヌケ」とかでGoogle検索してみると、「ドリップ」(drip)という語に「つまらない、面白くない、退屈な、間抜け、鈍間、愚図」の意があるということが触れられており、どうやら、単にそういう意味がある、ということのようですね。

参考
 Wikipedia - 上には上がある
 『トムとジェリー』全話解説を試みる。【♯1 Puss Gets The Boot】 - note



目次 | ←前へ / 2020-12-26 00:00 / 次へ→ / 最新へ⇒


目次の表示:


ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメールフィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。
当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。本ページは公開から1年半後の任意のタイミングで削除される予定です。


- 最近の更新 -



3129644 (+0106)[+0470]

Copyright© 2010-2024 INASOFT