INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■長男がMINTIAのガチャで遊んでいるのを見て、MINTIAケースにRaspberry Pi Picoを入れようとしていたことを思い出した

2023年 8月11日(金) 14:52:52



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先日、長男がタブレット菓子MINTIAのケースを模した、ガチャガチャで得たおもちゃを振って遊んでいるのを観まして、そういえば、MINTIAケースにRaspberry Pi Picoを入れようとしていたことを思い出しました。

たしか、マーベル映画の「アントマン&ワスプ」の中で、小型の武器をタブレットケースに入れていて、ピンチになった際に薬と誤認させて攻撃するというシーンがあり、タブレットケースに入るサイズの小型装置を持ち歩くことに憧れを持っていて、Raspberry Pi Pico+MINTIAでそれを実現しようとしたけど諦め(*1)Raspberry Pi Zero+FRISKでそれを実現したという経緯ですね。

(*1) 当時はCircuitPythonで実現しようとしていて、スクリプトが動くときに同時にUSBメモリとしても認識されてしまうことが気に食わずに、諦めたのでした。

あれから2年以上が経過し、いろいろ情報が集まってきて、今なら作れるんじゃないかという気がしてきました。

MINTIAケースの中にRaspberry Pi Pico

MINTIAケース内から邪魔なピンを一本切り取り、簡単な敷居板を付けて、Raspberry Pi Picoを入れて閉じる。

プログラミングに必要な情報の入手はこちらから:

  1. Arduino IDEの入手
  2. ラズパイPico/Pico WのArduinoIDEインストール方法と初期設定、使い方紹介
  3. RaspberryPi Picoで作るマウスジグラー ~ArduinoIDE版~
  4. RaspberryPi Pico用マウスジグラーのバイナリファイル

1番目のサイトからArduino IDEの入手後、インストールしたら、2番目のサイトに沿って初期設定を行います。「5.初期設定」のところにあるRaspberry Pi Pico/Pico Wのボード情報を登録するところが重要ですね。

Raspberry Pi Pico/Pico Wを選べるようになったら、サイトの記載に沿って、ボードとしてRaspberry Pi Pico/RP2040を選択しておきます。

その後、3番目のサイトの記載に従いつつ、プログラムを組んでいきます。今回組んだプログラムはこんな感じにしました。

#include <Mouse.h>
 
void setup() {
  Mouse.begin();
  pinMode(LED_BUILTIN, OUTPUT);
}
 
void loop() {
  digitalWrite(LED_BUILTIN, HIGH);
  delay(49000);
  digitalWrite(LED_BUILTIN, LOW);
  Mouse.move(2, 0, 0);
  delay(1000);

  digitalWrite(LED_BUILTIN, HIGH);
  delay(49000);
  digitalWrite(LED_BUILTIN, LOW);
  Mouse.move(-2, 0, 0);
  delay(1000);
}

接続後50秒経つとマウスが右に少しだけ動き、LEDが1回点滅。さらに50秒経つとマウスが左に少しだけ動き、LEDが1回点滅。これを永遠にくりかえし。

ソースコードを保存し、[スケッチ] - [コンパイル済みバイナリをエクスポート] でバイナリを出力したら、4番目のサイトの記載に従ってバイナリをRaspberry Pi Picoに書き込んだら完成。

USBメモリとして認識されることなく、単にマウスを定期的に動かすだけの小型デバイスが完成します。

これまでも、Raspberry Pi Zeroで実現していましたが、一説によると、Raspberr y Pi Zeroの消費電力は0.15W、対してRaspberry Pi Picoの消費電力は0.09Wだそうですので、Raspberry Pi Picoで作った方が少しだけ消費電力が少なくなってそうです。


【追記】CircuitPythonでUSBドライブが有効にならないようにする方法で解決する場合はこちらの記事が参考になるかと思います。



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