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■「ゴジラvsコング」人間は添え物という作品の流れが徹底されてて、逆にイイ感じ

2021年11月30日(火) 0:00:00



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ゴジラブラジルの人、聞こえますかー!?

一昨年、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で、怪獣…いや、モンスター同士を戦わせることに全力を費やし、人間は添え物、あるいは迫力あるシーンを描くための「視点」としてそこにいるだけに徹底していることに感銘を受けました。

続編で「ゴジラvsコング」が発表されたときには、絶対観に行かねばと思っていました。CMでも、ゴジラとコングが洋上で殴り合ってましたからね。絵面がとても良い。
が、コロナ禍で観に行けず。DVD化を待って、ようやく観られました。

今回も徹底していた気がします。

もう一度書いてしまおう。モンスター同士を戦わせるのが第1目的であり、人間も、人間劇も、目的を達成するための道具だったり、添え物だったりに過ぎない。
不可解な人間の動きは、モンスター同士を戦わせるための理由や動機付けでしかないし、
不可解な人間の配置は、モンスター同士を戦わせるときの、迫力のある視点を提供する目的でしかない。
不可解な伏線も。

この映画から人間味の成分を感じ取りたい場合は、コングを見ていると良いかと思います。直立歩行し、少女と意思疎通し、手に得物を持ちつつキング・オブ・モンスター「ゴジラ」と戦い、熱戦を寸でのところで躱し、朝起きてケツを掻いている姿は、人間味そのものである。

一方で、ゴジラもなかなか柔軟で、コングを背負い投げするし、足をすばやく高く上げて踏もうとするし、必要なら四足歩行して寝技すら繰り出しそうな勢い。

人間パートにはさほど期待はしていなかったけど、小栗旬(芹沢博士の息子役)は、まぁ、貫禄的に、ああいう役を与えられることになるよなぁ…といったところですね。渡辺謙の年齢、実績だからあの貫禄で、あの役を与えられたのであって、小栗旬の年齢だと、どうしてもああなっちゃうんだろうな、と。これは仕方がないし、そもそも人間パートを評価しても仕方がない映画なので、まぁ、仕方がない。

後悔があるとしたら、モンスター同士の喧嘩がメインの映画だからこそ、映画館で観たかったなぁ。コロナが終息したら、もう一回、映画館で上映してくれないかな。



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