INASOFT 管理人のひとこと

■今日は忌まわしい京アニ放火事件があった日だと聞きまして。あの事件のニュースを聞いて思ったこと

本日、7月18日は、あの忌まわしい、京都アニメーションのスタジオが放火されて多くの方が亡くなった日から、ちょうど2年が経過した日だと聞きました。

非常にショッキングで、許し難い事件でした。

一方で、あの事件のニュースを聞き、(当時の)容疑者が放火に至る経緯が報じられたのを聞いたとき、もしかしたら、一歩間違えば、自分もこういう事件を起こすような人間になっていたのかもしれないし、逆に自分もこういう事件に突然巻き込まれる日は簡単に訪れてしまうのかもしれない、とも思いました。

この男は一方的に恨みを募らせた挙句、こうした事件を起こしたと聞きます。傍から見れば悪人にしか見えないですが、本人自身は自分が正義だとしか思っていなかったのだろうことは想像できます。

■もし自分が恨みを募らせていたとしたら？

私が恨みを募らせるというと、思い出すのが、ウイルスバスターによる連続誤検知事件でした。1年半続きました。私はこれで、趣味の活動量が大幅減となったわけで、ライフワークだとまで思っていた活動が(魔法が解けたことにより)大幅減となるほどのモチベーション低下をさせる様々な外的要因というのは、非常にストレスのたまるものでした。仮にこれが怒りに転換され、怒りの矛先が100％トレンドマイクロ社に向かっていたとしたら……もしかしたら私は、ガソリンを持って新宿に向かっていたのかもしれません。

もちろん、私が、仮にこういう行動を起こしていたとしたら、私自身は正義の鉄槌だと思い込んでいたことでしょう。

京アニ事件について、犯人の肩を持ったり、擁護するつもりは微塵もありませんが、私自身がこういう立場に追い込まれていたかもしれない世界線があったかもしれないと思えてきてしまって、ゾッとしました。

■もし自分が、あるいは、身近な誰かが恨まれていたとしたら？

逆に、私自身が恨みを持たれていたとしたらどうでしょうか。例えば、上の事件と同時進行で発生していた、サークルに対するネットストーカー事件がありました。この件は、様々な防御策をめぐらして、結果的に、あちらからのアプローチは一切無い状態に終息させることができたのですが、もしこれで恨みに転換され、恨みの矛先が私に向いていたとしたら………、ガソリンを持って私の自宅や勤務先に訪問されてしまうのかもしれない。私自身が被害に遭わずとも、家族や同僚が大変な目に遭っていたのかもしれない。

また、私自身や私の勤める会社が恨みを持たれている場合以外も考えられます。常駐先のビルのテナントの別会社が狙われ、完全な巻き添えで、私や同僚が被害に遭うという可能性もあったかもしれません。

そう考えると、私が暮らしているこの世界は、ちょっとした乱れがあれば割れてしまうような、薄氷の上で暮らしているような気がしてきました。

2008年に秋葉原で発生した無差別殺傷事件みたいな「無敵な人」が突然現れ、薄氷の上で暴れるようなことをしてしまえば、現在の暮らしは簡単に壊れてしまいます。

この事件は、今の生活って、あまりに脆弱だということを、まざまざと見せつけられた事件でした。