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■GlobalMemoryStatusEx() APIの返す仮想メモリ量って、固定だったのか

2021年 7月 8日(木) 0:00:00



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先日、久々に、Windows APIのGlobalMemoryStatusEx()を使用する機会がありました。

まぁ、一般には、そんな機会なんてなかなかないわけですけどね。

この関数の名前には、最後にExが付けられています。実は、Exが付かないGlobalMemoryStatus() というAPIも存在していたのですが、そのAPIでは各メモリ量の値をDWORD型(32bit整数値)で表しておりました。

32bit整数値の上限は約43億であり、メモリなら4GBまでしか表せないことになり、もし現代だったら人権無視のAPIだと言われていたかもしれません。

そんなこともあって、Windows 98の頃(正確にはWindows 95 OSR2)から、GlobalMemoryStatusEx() が新しいAPIとして追加されました。

そんな経緯もあって、「Windows 95でも動作させたいプログラムを作っている場合は、現在稼働しているOSでGlobalMemoryStatusEx()が利用可能かを調べ、その関数ポインタを取得して呼び出す」という、面倒くさいことをしなければならない状態になっていました。

今となっては、Windows 95で動作させたいかどうかを気にしなくてよいので、何も考えずにGlobalMemoryStatusEx()を呼び出しています。

で、そんなGlobalMemoryStatusEx()には仮想メモリの空き容量をバイト数で返す ullAvailVirtual と、仮想メモリの全容量をバイト数で返す ullTotalVirtual という変数が登場します。

昔、この関数をよく使っていた頃は気にしていなかったのですが、最近使ったところ、どうやら、

  • 32bitアプリでは、ullTotalVirtual は 2GB を返す。
  • 64bitアプリでは、ullTotalVirtual は 127TB を返す。

という感じで、どうやら固定値を返しているっぽいことがわかりました。もしかすると、3GBスイッチを有効にしたWindowsを使用していたら、また違う結果になるのかもしれませんが、試していません。

仮想メモリは、ページングとしてHDDにメモリ内容を書き込めば、原理的にはいくらでも増やすことはできるため、その時に搭載されているストレージの容量のことは置いておいて、CPU(もしくはOS?)が管理できるメモリ量の限界を、いちおうの上限として返しているということでしょうかね。

x64系のCPUで、48bitのアドレスを管理できるとするならば、256TBと返しそうなものなので、47bitに制限しているのはWindows 10の仕業ですかね。



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