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■「デリバリールーム」って、分娩室という意味だったんですね

2021年 5月 1日(土) 0:00:00



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産院などにある「分娩室」のことを「delivery room」と呼ぶことを知らなかったので、この「デリバリールーム」という本を手に取った時、どんな本なのかは、あまり分かっていませんでした。とりあえず、西尾維新氏の小説なので、何かこう、ひたすらエモさを追求した作品なんだろうな、と。

デリバリールーム

まさか、バトル・ロワイアル(著・高見広春)の妊婦版だったとはね。いや、インシテミル(著・米澤穂信)の妊婦版かもしれない。

つい先日、シン・エヴァンゲリオン劇場版を観て、「庵野監督は、シナリオはさておき描きたいシーンが先にあって、それを描けるように後からシナリオを繋いでいる(場合によっては、繋ぐことすら放棄)し、観客に解釈をゆだねるし、観客は実際に考察して世の中が考察祭りになって、盛り上がってWin・Winになる」ということを書いた後だからかもしれませんが、西尾維新氏の作品もこれと同じで、「描きたいシーンやエモいシーンが先にあって、本題のはずのところ(「探偵小説」なら「推理」や「厳密な状況」のような、本来なら重要なはずの部分)はとりあえず置いておいて書いている」というような感触があります。(個人の感想です)

シン・エヴァンゲリオン劇場版の場合、観客はそれを分かっていて、作り手と観客の「共犯関係」が生じてうまく行っているような気がします。西尾維新氏の作品も、読者がそれを分かっていれば、Win・Winの関係になると思います。(個人の感想です)

Amazonの感想を見ていると、そこらへんを理解していない人が低評価を付けている気がしました。(個人の感想です)

いや、そこら辺を理解しないからバカだとか、感想を抱くべきではないとか、そういうことを言うつもりはなく。

というか、上に書いたような解釈も、僕の勝手な妄想であり、作者がそう思って書いているかはわかりません。「探偵小説」における「推理」や「厳密な状況」は、実はきちんと書いているのかもしれません。(書いている「つもり」なのかもしれません)(個人の感想です)

ただ、エンターテイメント性を重視するために、ちょっとくらいノックスの十戒を外したっていいじゃないか、と思えるか、思えないか、みたいな。

結局は、エモいと思ってくれる人が多ければ(あるは、買う人が増えて、著者や出版社にお金が入り、経済が回れば)成功なんじゃないか、とか、そんな感じもするんです。(個人の感想です)

…と、ネタバレなしの読書感想文を書く練習みたいな文章を書いてみたんですが、どうですかね。



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