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■【ネタバレあり】空き時間が確保できたのでシン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇を観てきました

2021年 3月25日(木) 0:00:00



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先日、シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇を観て、ネタバレなしの話を書いたのですが、今日は、ちょっとネタバレになるかもしれないことを含めたことを書こうかと。

シン・エヴァンゲリオン

の前に、SNS上でこの作品の話題について触れている話を見ていたら、この映画そのものの話というよりは、その人が、エヴァンゲリオンと共にどういう人生を歩んできたかを語っている人が多くて、僕もそれに倣ってみようかなと思いました。

1997年頃、僕は高校3年生でした。当時は(少し前に)エヴァンゲリオンが流行っていたというのは知っていましたが、「流行っているものには手を出したくない」という中二病心が働いてしまい、観ることはありませんでした。2年下の後輩からも強烈に勧められていましたが、拒否。

一浪して、1999年に大学に入り、そこで知り合った友人から「なぜおまえはエヴァを観ていないのか!」とキツく怒られ、翌日紙袋に入った大量のVHSテープを渡され、観ることを余儀なくされました。

今から考えてみれば、その時の友人には感謝しております。

最初のうちは軽快に進んでいて、僕も軽快に観ていて、大変楽しかったです。ところが、ラスト5話くらいで暗いムードが漂い始め、ラスト2話くらいでどんどん訳の分からない話になり、ラストで実写が混じり、シンジくんおめでとうと皆が拍手をはじめ、「俺が観たかったエヴァはこれじゃない!」と怒り狂った覚えがあります。

僕にテープを渡してくれた知人もそんな感じで、引き続き劇場版(今でいうところの旧劇場版)も渡してくれました。最初は皆が楽器を演奏していて、よく意味が分からなかったですが、その後はカッコイイアクションシーンが描かれて「俺が観たかったのはコレだ!」と思い興奮しましたが、ラストはやっぱりよくわからず…。いや、まぁ、シンジくんが病人の寝ているベッドの横で何やらウッってやっていたのは、ギャグとして受け止めましたけどね。最後の「キモチ悪い」に至るあたりは、よく分からず。だいたい、死海文書とか人類補完計画とか、意味が分かりませんでしたからね。ただ単に観ている人間を煙に巻くための単語だろうとしか思っていませんでした。

当時は検索エンジンで考察記事を漁る文化を持っていませんでしたので、分からないまま月日を過ごしておりました。

その後、当時のバイト先の社員さんとエヴァンゲリオンの話になり、その方は、テレビアニメ版のラストを観て「とても感動した」と言っていました。

これを聞いて、「人間というのは、同じ作品を見ても、全く違う感想を抱くものなのだな」と学びました。逆に言うと、それまでは19年の人生の中で、浅はかな思考回路しか持っていなかった自分は、「人間は同じ作品を観れば、皆等しく同じ感想を抱くだろう」みたいな、「なぜ人同士は罵り合って戦争するんだろう?」くらいピュアな思考しか持っていなかったんですが、人間が考えることって複雑なんだな、と、なんだか一枚皮がむけたような気分を味わいました。

時は進んで、2012年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を観た時、当時と同様の「わけわかんねー」感が蘇ってきました。ただのあの時の自分とは違います。僕は一枚皮がむけているんです。自分以外の人は、きちんと内容を受け止め、きちんとした感想を抱いているんだろうと思いました。

そして、ネット上で感想や考察を検索することもできます。

いやぁ、山ほど出てくる。感想。考察。感動した。あそこには黒き月が埋まっているはず。カヲルくんリブート。パラレルワールド、ループ、将棋を指すシーンはキャッチボールのメタファーであり、だからのあの2人は親子なんじゃないか説とか。

どれも説得力があり、その説明を聞いた直後は「この考察は間違いない!真実を語ってるんだ!」と思い込むものの、次の考察を読めばそちらはそちらで説得力があり「この考察は間違いない!真実を語ってるんだ!」と思い込みたくなる。

考えてみると、エヴァンゲリオンには、ユダヤ教の(旧約)聖書に登場するような人物名・用語が登場していますし、きちんと考察するには、これらを読み込んでおかないといけなかったりもするんですよね。

また、庵野監督が過去に携わった作品、参考にした作品、ジブリ作品も含みますけど、そういったものも加味して「何をしたくてこのシーンを描いたか」から考察していく必要もあったりする。

前回も書きましたが、庵野監督によるエヴァンゲリオンの作り方について、おそらく「シナリオはとりあえず、なおざりにし、作りたい絵、作りたいシーンが先にあって、シナリオは後から辻褄を合わせていく。なんなら、おざなりでいい」という作り方をするとともに、観客はそれを受け取り、勝手に考察し、考察が盛り上がり、関連グッズが売れ、経済が回ってみんなWin-Winという共犯関係が見事に成立しているんじゃないかと思っています。

だから、自分にとっては、実は、シナリオのネタバレはどうでもよかったのでした。もともと僕は、この作品のシナリオには重点を置いて観ていませんでしたから、シナリオをネタバレされても、さほど影響はなかった気がします。

しかしながら、僕が思う”庵野監督が重点を置いたであろう”箇所、シーン的にエモいところ。例えば、ミサトさんが髪型を元に戻し、特攻していくシーンは、事前に言われていたら興ざめしていたかもしれません。

ちょっと長くなりすぎたので、今日はこれくらいで。



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