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■ドラゴンボール超の映画を観に行った話:なかなか面白かったし、たぶん全編3DCGだよねこれは

2022年 7月17日(日) 0:00:00



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今月初め頃になりますが、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を観に行ってきました。

事前に得ていた知識はあまり多くなくて、事前評判はとても良いということと、事前に流されていたCMでのピッコロの様子(スマホを触っている、パンを迎えにいくようビーデルに依頼される、孫悟飯が研究を理由に迎えに行かないことを叱りつける)に、とても好感が寄せられていたこと、それから、実質的にピッコロが主人公になっていること…という程度。

まず、おそらく、ドラゴンボールZ(アニメ)の質感を残したまま全編3DCGで描いてるっぽいですね。2022年ともなると、こんなふうにCG技術が超絶進化していたんだということに驚かされました。

それから、原作者・鳥山明氏の公認なのか入知恵なのか元々温めていたアイディアなのかは分かりませんが、恐れ多くもシナリオライター単独では入れられないだろうなぁという設定も結構あったりして。きちんと正史に盛り込まれる内容として描かれているというのは、安心感がありますね。やはり、アメリカ実写映画のドラゴンボール エボリューションを、相当悔いているんでしょうね。鳥山明さんは。どんなことがあっても噛んで行こうという姿勢があるんだろうなと思います。

それから、今回、悪の科学者的ポジションとして登場したドクター・ヘドについては、明確にセリフとして出てきたわけではありませんが、一瞬だけ、「高速走行する自動車の窓から手を出し、手をにぎにぎする」という描写がありました。たぶん、観る人が見れば、彼が「スケベ童貞」であるということを暗示していたのだと思うので、原作ドラゴンボールにおけるそういう路線にもきちんと乗っていることが示されていたというのは、なかなか興味深い。

そして、本作ではきちんと、ピッコロが主人公になっていました。観ていてうれしくなってくるレベルでピッコロが登場し続ける。

「神様」「ピッコロ様」(≠ピッコロ大魔王)として扱われつつ、一方では、2代続けて孫家のベビーシッターを担っているという不思議な立場。

彼自身も、ナメック星の異常気象から地球に逃れてくるにあたって「親を待ち続けて、裏切られる」という経験があって、「自身の研究を理由にパンを迎えに行かないダメな父親・孫悟飯」を悩ましく思っている。

ピッコロとパンの間にも特別な信頼関係(戦闘を指南する師匠でもあるし、保育園に送迎する信頼関係もある)があって、ピッコロと孫悟飯の間にも特別な師弟関係がある。孫悟飯から見ると「単なるベビーシッター」以上の信頼を寄せているし、ピッコロから孫悟飯へも特別な依存関係(おそらく、ピッコロを初めて信頼したのが孫悟飯なので、ピッコロ側も、それを拠り所に居場所と安心感を得ている)もあったりする。

緊急な案件があれば、まずはブルマに一報を入れればなんとか良い方に転がるはずという機転は、やはりピッコロの知能の高さによるところも大きそう。Z戦士の中では、数少ない知能派であるという点が見逃せない。

そういうことが描かれてて、観ていてとてもうれしくなる映画でした。

そういえば、他の方が言及されていましたが、「陰謀論で言われてそうなことをドラゴンボールの世界に当てはめると、だいたい合ってるから悩ましい」というネタがありました。

  • 実は、世界は宇宙人に監視されている。
  • 世界一の金持ちで世界有数の企業の社長(=ブルマ)が宇宙人と繋がっている。というか宇宙人の王族(=ベジータ)との間に子供をもうけている。
  • 世界一のヒーローのミスターサタンは娘(=ビーデル)を宇宙人(=カカロットの息子)に差し出している/見返りで英雄の地位を与えられている。
  • 神様は宇宙人(=デンデ)。

今回の映画は、それを陰謀論として、信じてしまう人の話を描いたとも言えそうですね。


この映画を観た日、同時に「バズ・ライトイヤー」も観たのですが、ちょっと、not for me 感が強かったなぁという感じでした。



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