INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■疑似シリーズ&INASOFT25周年記念企画第10回『ゲームみたいな疑似シリーズ3選』(テキストによる紹介)

2022年 7月 6日(水) 0:00:00



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2022年6月26日から公開している疑似シリーズ&INASOFT 25周年企画に関する補足紹介第10回です。

疑似シリーズは、INASOFTで製作しているジョークソフトで、元々は、製作者たちが1997年に、高校在籍中に文化祭の出し物の中に「屋根裏」として忍ばせた作品群であり、そこから派生していったものになります。

この高校文化祭のノリは翌1998年、浪人生(予備校生)として過ごした期間も続き、1999年に大学に入学しても続き、社会人になっても続きました。

この度、その「高校文化祭のノリ」が25年経過し、アニバーサリーイヤーを迎えました。「INASOFT」の名前は、最初に疑似シリーズ内でクレジットされたものとなりますので、INASOFT自体も生誕25周年となります。

一方で、25年の間にPC環境もどんどんと変わっていきました。NEC PC98シリーズ(NXを除く)でないと動作しないもの、MS-DOS(16bit環境)でないと動作しないもの、Windows 95/98でないと動作しないもの、Windows XP以下でないと動作しないもの、等々... そういったものについて、現在の環境での動作が難しくなってきたことから、今のうちに、紹介を兼ねて、過去の疑似シリーズの動きを動画として残しておくことにしました。

第10回目(昨日)は、こちらにアップロードしてあるものとなります。

簡単に、文字と画像でもご紹介します。

  • 疑似クールビズ
    疑似クールビズ 起動ダイアログ
    疑似クールビズ

    クールビズ施策によりエアコンを十分に動かせないマシン室で、サーバーをうちわで扇いで冷ますというゲーム。マウスボタンを左右交互に押すことで、団扇を扇ぐことができる。ただ、サーバはたくさんある。時間が経てば室温はどんどん上昇し、冷ませなかったサーバーは煙を吐いて、終いには壊れてしまう。

  • 疑似P2P
    疑似ベンチP2P
    疑似P2P 起動ダイアログ

    あなたはファイヤーウォールとなり、不正パケットを見つけ次第、跳ね返す。不正パケットは黒丸で表される。
    不正パケットを跳ね返せなかったり、正常パケットを跳ね返してしまうとミス。

  • 疑似ダイレクトメール
    疑似ダイレクトメール オープニング
    疑似ダイレクトメール(1)

    画面上部から現れるメールの中に、悪いメールやウイルスがあったら、撃ち落とすゲーム。メールはアミダくじのような線の上を動き回っている。
    登場しているキャラクターは、葦葉製作所のBOSSBOSSの主人公「クリミア」だったりするし、使われているBGMは、後に葦葉製作所のウイルスクラッシャーにアレンジ版として使われていたりする。
    悪いメールやウイルスが画面下部まで到達すると、ポストが破壊されてしまう。
    誤って正常メールを打ち落としてしまうと、誤検知として炎上してしまう。

    疑似ダイレクトメール(2)

実質的にゲームみたいな疑似シリーズ3選ということで、「疑似クールビズ」「疑似P2P」「疑似ダイレクトメール」の3本の疑似シリーズを紹介しました。一部はUSBコントローラーを使って操作できるなど、本格的にゲーム的な動きをしていました。

疑似クールビズ」をプレイして思い出すのは、「省エネのためにサーバー室のエアコンを切ろうとする総務部と、必死でそれを止めようとするエンジニア」みたいな笑い話ですね。本当にあった話なのかはわかりませんが、その話を聞いたのが先だったか、後だったか……忘れてしまいました。

疑似P2P」「疑似ダイレクトメール」は、PC遠隔操作事件など、セキュリティへの危機感が日本で高まっていたことの影響もあったかなと思います。「疑似P2P」には、飲み会後のカバン紛失、WinMXでPCから情報流出など、あちこちの企業で情報漏洩が起き、セキュリティへの意識の高まりがありました。

逆に、「疑似ダイレクトメール」の方では、GoogleのGmailによるメールへの誤爆が多くなってきたなど、高まりすぎるセキュリティで逆に作業が妨害される事象に対する影響もあったような気がします。誤爆を受けて、2ch風、窓の杜風の炎上記事が出てくるのは、そんな時代の名残です。2012年に、まさか自分があんな目に遭うとは思いませんでしたが、これが伏線になっていたのかもしれません。


疑似シリーズの紹介は、ここらへんでいったんお休み。この先も、暇を見つけて紹介していく予定です。



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