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■時代の潮流に翻弄されて、ソフトウェアのローカライズを付けたり消したりいちいち忖度すべきかどうか

2022年 4月16日(土) 0:00:00



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JR恵比寿駅から「ロシア語案内」撤去 「不快だ」客からの苦情など踏まえ判断というニュースを見て、なんだかモヤモヤした気分になりました。その後、15日には元に戻すという判断がされたそうですが、こういう動きって、他の分野にも広がっていくのでしょうか。

そもそも、「不快だ」という客が、ロシア語とウクライナ語の表記の区別ができているのか?似たような文字を不快だと感じるなら、ウクライナ語も追放対象と考えるということなのか?というのもあるし、戦時中の敵性語追放云々の連想もあるし。

いろんな分野において、最近ではグローバリズム、ローカライズの流れは大きく進んでいました。Unicodeでは様々な国の言葉が取り入れられています。中にはヒエログリフや絵文字も取り入れられていますし、もちろんその中にはキリル文字もあるわけで。

日本で顔文字として多く使われる (*´Дデー`) とか。最近でも、魔法少女の切なさについて歌ったボカロ曲の歌詞に「Яアー」が使われていたりとか。

ソフトウェア作りの中でも、多言語対応は積極的に行われていたかと思います。

Scratchの言語選択にもロシア語があるし
▲以前、「日本語」の他に「にほんご」(全部ひらがな/カタカナ表記)があって感動したScratch2。下の方に、「ロシア語」がある。
他にも個人製作されているソフトの言語選択にもロシア語があるし
▲他にも様々な国の言語へのローカライズを進める中で「ロシア語」を選択肢としているソフトウェアもある。

幸い、私が作成しているソフトウェアについては、せいぜい日本語と英語くらいしか選択肢がないので、現時点で悩む要素はないわけですが、我々がソフトウェア制作をする中で、こういう時代の潮流みたいなものにいちいち忖度しながらソフトウェア制作を進めることが正なのか、あるいは、一貫した思いを持ってローカライズを進めることが正なのか。

そういえば最近、EUのルールメイクから身を守るためにはEUの地域からのアクセスをブロックすべき?みたいなことを真剣に考えていたこともありました。こういうのも、時代の潮流への忖度の一種かもしれません。そういえば、EUの委員長がウクライナのキーウを訪問したというニュースもありましたっけ。EUの地域からのアクセスをブロックするなら、ウクライナもEU加盟後にはブロックの対象にすべきなのかどうか。



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