INASOFT 管理人のひとこと
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■Visual Studio 2022のネイティブC++は、どのWindowsバージョンまで動いてくれるのだろう
2021年12月11日(土) 0:00:00
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だいぶ前のことになりますが、「Visual Studio 2022」が一般公開されたということで、「Community」版は無償で利用できることもあり、早速入手してみることにしました。
Visual Studio 2022を今後ずっと使い続けることになるかどうかは分かりませんが、お試しということで。
気になっていたのは、Visual Studio 2022のネイティブC++で生成されたプログラムは、どのWindowsバージョンまで動いてくれるのだろう？ということです。
例えば、過去のVisual StudioのネイティブC++では、Windows 95が切り捨てられ、2000以下が切り捨てられ、…と来て、例えばVisual Studio 2010のネイティブC++で生成されたプログラムでは、Windows XP以降でないと動きません。
というわけで、ビルドのオプションをRelease, x86, マルチスレッド(/MT)とし、なるべく単純な作りのプログラムを生成してみました。
するとどうやら、Windows XPとVistaの間が分かれ目になっているようでした。
▲Windows XPでは動かない
▲Windows Vistaでは動く
現在で、当サイトで公開しているほとんどのアプリケーションは、インストーラー(InnoSetup)がWindows XPに対応していないがために「Windows XPではzip版を使用し、それ以外ではzip版かインストーラー版を選んでください」のようなややこしい案内をしているのですが、時代的に、もはやXP対応は切ってしまってもいいような気がします。
(昔、Windows 95の切り捨ての時に、2ch上でものすごい叩きにあってしまった経験から、こういうことに無駄にビクビクしている)
「意地でもWindows 95からサポートしている」「Win32sかはサポートしてる！」ということなら、もはやその姿勢そのものに芸術的美しさを感じなくもないのですがが、XP以降のサポートってことだと、立ち位置的に中途半端ですからね。
余談ですが、Unlha32.dllが、かなり最近（4年くらい前かな？）まで、Win32s(Windows 3.1に導入するためのWin32のサブセット)をサポートしているという美しさがあったのを思い出しました。
【追記】
この記事を公開後、「Visual Studio 2017+v141_xpサポート」という非推奨オプションを選ぶことで、XP用コンパイルが可能になる等いくつかコメントをいただきました。ありがとうございました。
ただ、こちらの環境では出てこない上に、Windows SDKの適切なバージョンを別途準備し、ここから選べる状態にしておく必要があるなど、もうちょっと複雑な設定条件がありそうで、すぐに試すことはできませんでした。
おそらく、少し時間をかけてググれば分かりそうですが……そこまでして、Visual Studio 2022でビルドしたプログラムをWindows XPで動かしたい要望はなく、むしろこれを良い機会として、Windows XPのサポートを切るチャンスかな？とすら思っていたりします。
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