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■ゴールデンウィーク中になんとか時間をとって『ラ・ラ・ランド』を観れました。40過ぎで観るのが良い

2021年 5月11日(火) 0:00:00



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少し前のことになりますが、ゴールデンウィーク中に、なんとか時間を確保して『ラ・ラ・ランド』をレンタルで観ました。

2016年の作品で、俳優志望の女性とピアニストの男性との恋愛を描いたミュージカル風映画です。

いろんな賞を受賞していて、けっこう高評価だったと聞いていたので、どんな映画なのか気になっていました。少し前に、冒頭のハイウェイでの集団ダンスシーンをベタ褒めしているユーチューバーの方がいたこともあって、大変気になっていました。

全体が5つのパートに分かれていますが、それぞれで「起・承・転・結」を語るかのようにストーリーが進行していきます。そして最後の5つめのパートで、走馬灯のようにもう一回、パラレルワールドの「起・承・転・結」が語られると言った感じです。

多分、この映画を10代の頃に観ていたなら、「全然意味が分からない」とこき下ろしてたことでしょう。

でも、今、自分は40代になって、人生の甘いことも苦いことも経験して、なんなら中学3年生くらいの時に戻って、甘酸っぱい経験を強制的に甘い経験に持って行けたなら、今とは違う人生を歩んでいたんじゃないか?それには、別のパラレルワールドな「甘いこと」「苦いこと」がそれぞれあって、楽しいこともあれば辛いこともパラレルに発生していただろうけど、また全然違う人生を歩めたんじゃないかと、走馬灯を見るように、在り得なかったifの人生を振り返ることがあります。

10代・20代のころの自分なら、そんな「パラレルワールドの自分の人生を走馬灯のように振り返る」なんて妄想をしていなかったので、この映画の重さを感じ取ることはできなかったと思います。今ならできる。40代になった今ならできる。

というわけで、この映画を、40代になった今、観ることができたのは、大変幸せなことでした。

ところで、映画の主題とは異なりますが、劇中、男女が映画館の中で、映画そっちのけで、イチャイチャしようとしたり、しなかったり、みたいなことをしているシーンがあり、一瞬「映画を観るためにお金を払ったんだろう。映画を観ることに集中しろよ!」とか思ってしまったんですが、そうではないんですよね。

映画は肴。映画を肴に酒を飲む、みたいな感じで、男女が親交を深めるための道具として役に立っているから、お金を払った分の価値は回収できているんですよね。

考えてみれば、自分にとっては野球観戦がそんな感じでした。お金を払って野球観戦をしにいったとして、結局、やることは、仲間とワイワイしゃべり、つまみを買い、高いビールを買い、それを飲んで、さらに仲間とワイワイしゃべる。

お金を払ったのだから野球に集中しろよ!と言われそうですが、いや、野球を見ていないわけではないし、ファウルボールが飛んでくれば盛り上がるわけですが、それはあくまで肴であって、野球を肴に酒を飲みに来ている/仲間とワイワイしゃべりに来ている感じ?

どうしても、「映画を観るのならば映画に集中しなきゃ!お金がもったいない!」とか「ビデオゲームを買ったのならばゲームをプレイすることに集中しなきゃ!お金がもったいない!」という思考に陥りがちなんですが、人生の味わい方は、そんなもんじゃないんですよね。



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