INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■Twitterでエゴサをしていたら、2019年に「マウスふるふる」の不具合情報?が書き込まれていたのだが…

2021年 2月15日(月) 0:00:00



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先日、Twitterでエゴサをしていたら、「マウスふるふるを使っています」と言及している方がいらっしゃいました。とてもうれしくなりました。ありがとうございます。で、その方がリンクしているのがこちらの紹介サイトでした(作者とは無関係の紹介サイトです)。

このページを下の方まで追っていたところ、2019年に書かれたコメントとして、こんなことが書いてありました。

レビューに作者の知らない不具合?報告が…

こういう不具合(?)を見つけたのなら、作者の目につかない紹介サイトのコメント欄に「なんとか対応してほしいですね」とか書くのではなくて、まず真っ先に作者に言ってくれればいいと思うのだが、なぜそうしてくれないのだろう?

というか、このソフトウェアはWindows 10で開発してWindows 10でテストしているものなので、Windows 10で動かないというのは、何かがおかしい。十中八九、利用者の環境側の問題だろうと思われる。とはいえ、そうとも言い切れないので、まずはこういうのは、作者の知らない紹介サイトに書くのではなくて、作者本人に連絡してほしいです。不具合報告も、作者に届かなければ、ただの『祈り』になります。作者に届けば有益な情報になるかもしれないし、利用者側環境に問題があったのならば、それを解決するための一助になるかもしれません。

そしてさらに気になるのは、「1人が参考になったと回答しています」と書かれていること。

きっと、その1人は、実際に試すことなく、Windows 10では動かないのかと誤認したまま、利用を諦めて去っていったものと思われます。

機会損失がもたらされたということで、とても悲しい。これがなければ、「作者に届かないただの『祈り』」だと思うこともできますが、実害が出ているとなると、もはや『無害な祈り』だと無視することも難しい。

フリーソフトの利用者の姿勢としては、問題があるとも言えそうですね。


さて、この件についてTwitter上で呟いたところ、いくつかコメントをいただきました。代表して3つほど取り上げたいと思います。

まず1つ目は、「そういった現象(Windows 10で動かない)は、自分の環境では起きていない」というもの。たしかに、私のところにそういった声は一切届いていませんし、そもそも2019年の書き込みということもあって、この件を追うのは難しいのかもしれません。

次に2つ目は、「コメント投稿者がどういう思い違いをしているか」という観点について。

もしかすると、「AppStoreなどと同じく、そこに書けば作者の目に留まるのではないかと思い込んでいる」というもの。あまりにスマホ利用に慣れすぎて、パソコン用のフリーソフトでも何かしらそういう誤解を起こしてしまっているというわけですね。

ちなみに、該当サイトは、パソコン用のフリーソフトをダウンロードできる唯一のサイトというわけでもないし、作者とも繋がりはないため、AppStoreとは状況が大きく異なりますが、そんな状況の違いは、投稿者が誤解をしていれば関係ないわけで、作者がコメントを見てくれると期待してしまうというのはあり得るかもしれない。

そういった状況を踏まえ、次にこれが起きないようにするにはどうしたらよいか…を考えると、なかなか難しいです。

いちおう作者としては、フィードバックページを準備していて、INASOFTのWebサイト上からも、ソフト本体からも、ヘルプからも、ドキュメントからも、あちこちに案内を書いています。それを見て、実際多くの方がフィードバックをくださっているので、宣伝としては十分だと思うのですが、それでも、作者とは無関係のサイトにコメント投稿欄があれば、投稿しちゃう人はゼロにはならないでしょう。作者が他サイトへのコメント投稿を妨害する法的根拠みたいなものはないですし。となると、「他のサイトにコメントを入れないでください!」と作者が呼びかけるのもおかしな話で。

特に、問題となった投稿を見る限りでは、機能追加要望でもないし、クレームでもないし、どちらかというと、ただの『祈り』なので、作者としてそれを妨害するの自体がおかしな話です。ただし、その投稿を見て「1人が参考になった」と思ってしまったために問題となっているわけです。

話は少しずれますが、少し前にYouTubeを見ていたら「評価経済社会」という言葉が出てきました。それを少し思い出しまして。

私たちはここ10年くらいで、ご飯のおいしさよりも食べログの評価で店を選んで金を払っているのではないか?とか、作品そのものの面白さよりも、インフルエンサーが「このアニメは面白い」と言っているのを聞いて、面白いと思い込まされているだけではないか?とか。

スポンサーの顔色を見ながら作品作りをする時代から、インフルエンサーが誰かを見極め、インフルエンサーの顔色を見ながら作品作りをする時代になったのではないか?とかですね。どっちにせよ、空気を読むのが苦手な自分にとっては、生きづらい世の中なんですけどね。

ネット上の自分と無関係の場所に書き込まれたコメントが祈りであれ何であれ、「他者(もしかしたらインフルエンサー)の評価」となり、実際に利用して実際に評価することなく、「他者の評価を自身の評価だと思い込んで」評価した気になって諦める、みたいなことになっているのだとしたら、今回のこのコメントは残念なことです。

最後に3つ目。作者に届かないことを理解できないまま投稿するスキル等を勘案して、「実はこの投稿は、作者のところに直接届けられなかったのは正解だったのではないか」というもの

おそらく、フリーソフトを扱うスキルが不足していて、作者と対話をしても、会話が成り立たず、作者からの説明に苦労したり、作者側での環境把握に超絶苦労したりしただけだったのではないか。

確かにそれを聞いてみると、「動かない」以上の情報が伝わってこないこととか、投稿場所に関する誤解とか……、過去の作者の経験からしても、そういった場合に、利用者との対話に超絶苦労したことは多いので、その通りかもしれません。逆に「こんな問い合わせが来た!」という怒りの投稿でTwitterが埋め尽くされていたのかもしれません。



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