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■接触確認アプリCOCOAのAndroid版が半年間機能していなかったそうだが、その「副作用」の熱の生成は…

2021年 2月11日(木) 0:00:00



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この世界のすべてのことには「意味」がある、ということはないと思うけど、というか「意味」なんてものは、人間の脳に理解可能な何かで説明可能で、「私がこの世に生まれてきた意味」とか「この物質がこの時代で見つかった意味」とかなると、まぁだいぶどうでもよくなってくるわけですけどね。

ただ、無意味なことであったとしても、この世の中になんらかの効果というか作用・副作用をもたらしていっているのだとは思います。

電熱線に電気を通して熱を得るとして、その時に電力は熱に変わるという効果として現れる。CPUに電気を通して、何か複雑な計算が行われて、その作用として、人間に楽しみを与えたり、仕事を成立させたりする。副作用として、やっぱり熱が生まれている。

電力はCPUやメモリを通過した場合、作用として何か「人間に役に立つ情報」を生み出すとしても、副作用としてやっぱり熱が生まれている。このとき、生まれた情報の分だけ熱の量は少なくなったりするのか。

生まれた情報の分だけ、副作用として生み出される熱の量が少なくなったりしないのなら、全世界の電熱線をCPUやらGPUやらに置き換えてやれば、副作用として「有意義な情報を得る」ことができるということなら儲けもの……みたいな妄想をしたことがありました。

さて、先日、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」のAndroid版が、半年間も接触通知が機能せずという問題がありました。

作用としては、感染可能性を人間に提供するという、「人間の役に立つ情報」を生み出す予定だったソフトウェアが、その作業を提供していなかったとして、その「仕事」は何に変わったのか。

火力発電所やら太陽光発電やらで生み出された電力が、Androidのスマートフォンに充電され、COCOAのプログラムが稼働するためのCPUパワーとして消費され、また、近辺のスマートフォンとの接触情報を得るために、BluetoothでIDをやりとりするためのパワーとして消費されました。

こういった感じで、「人間に接触通知をする」という以外の部分の「作業」は着々と進められていて、スマートフォンのメモリ内では情報があちらこちらへと動いたりしていたのだと思います。

その最終結果のところにある「人間に接触通知をする」という部分が機能していなかったようですが。

この場合、「人間に接触通知をする」以外の部分の「作用」は着々とスマートフォンのプロセッサ内で行われていて、「副作用」として熱が生成されていて、「人間に接触通知をする」機能は動いていなかったから、最終結果が「人間の役に立つことはなかった」。

とした場合、火力発電所やら太陽光発電やらで生み出された電力は、副作用としての『結果的に「100%熱に変わった」』という最終アウトプットになった、という見方をすればよいのかな。



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