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■『押し売り』の光景。原初の押し売りは、もはや見なくなったのかも

2020年12月28日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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「24時間テレビで感動の押し売り」みたいな感じで、「押し売り」という言葉は、比喩表現として使われることの方が多くなってきた気がします。

もちろん、ネット回線の押し売り、通信教育の押し売り、太陽光発電の押し売り、不動産の押し売り等々、あるものはあるわけですが、原初の「押し売り」と言われていたものは、もう見なくなったものなのかな、と思います。

僕が子供の頃、実家に藤子不二雄の「オバケのQ太郎」のコミックがあったのですが、その中で、主婦が一人でいるであろう時間に、ボロボロの服を着てやってくる「(粗悪な)ゴム紐の押し売り」というのが登場していました。

普通、「昨日、刑務所から出てきたばかりで、これしか売る物がないんだ!」という感じで、強硬的に不要なモノを売りつけようとするものなのですが、その回の「オバケのQ太郎」では、隣家と「我が家はこんなに心が広いんだ!」ということを競い合う状況になっており、押し売りできた人を隣家と奪い合い、(粗悪な)ゴム紐を限界まで買いあって、何ならそのボロボロの服も買うぞ!と言い出す、とかいう、とんでもない状況に発展していました。

当時の僕は、それを見て、「押し売り」というものも、「押し売り」という言葉も勘違いして覚えてしまったのですが、後々知った正式な知識としては、あれは本来、嫌がるのが正常な在り方だったわけですね。



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