INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■先日新たに購入したRaspberry Pi用HDDに省電力的に回転を止める機能がなかったので自力で2020年11月11日(水) 0:00:00 [さくらのブログから転記] |
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今日は11月11日で「電池の日」だそうです。 11を漢字で書いたときの「十一」が、プラスとマイナスに見えるからだそう。 そういうわけで、今日は、省電力的なことを考える記事を書こうかと思います。 24時間の常時稼働をしており、うまく動いております。 しかし、ハードディスク(USB-HDD)の回転音が気になるし、触るとほんのり暖かいのも気になる。 以前まで使っていたUSB-HDDは、30分アクセスしないと自動的にディスクの回転を止める省電力(スピンダウン)機能が付いていました。 今回はこの機能が付いていません。 というわけで、この機能を自力で実装してみたくなりました。 ちなみに、USB-HDDにアクセスしなくなったらこまめにスピンダウンすればよいかというとそんなわけでなく、スピンアップの回数が多ければ故障率が高くなる(寿命が縮む)ともいわれます。 ただし、我が家のようにクーラーが付いているわけでもない部屋で常時稼働をさせていると、HDD本体の温度の高さも気になってきます(室温を超えるような温度でいさせつづけるのもまた、故障率が上がる)。 というわけで、程よく…30分間くらいアクセスされない状態が続いていたらスピンダウンする(要は今まで通り)ようにしようかなと思います。 スピンダウンには、sdparmというコマンドを使います。 これは、インストールする必要があります。
piユーザーのホームディレクトリの下に、spdown2.sh を作り、実行権限を与えます(chmod 744 spdown2.sh)。 (後述の通り、rootユーザーで動かすものになるため、sudo chown root:root spdown2.sh してしまってもよいかも)
なお、私の環境では /tmp はRAMドライブ(tmpfs)になっているため、10分に1回の頻度でガリガリ書いてもよくなっています。SDカードにガリガリ書くようになっている場合は、SDカードの寿命が縮まるので、やめたほうが良いです。 途中、sdparmでスピンダウンさせている個所について、hdparmを使うようになっている場合は、「hdparm -y $diskid0」とするのでよいかと思います。 やっていることは、diskstatsでディスクの状態を数値列で求め、/tmp/配下に書き込みます。 ディスクへの読み込み/書き込みが発生すれば、この数値列は変わりますが、読み込みも書き込みもなければこの数値列は変わりません。 そのため、/tmp/配下に書き込んだ数値列が30分間変わらなければ、読み込みも書き込みもなかったとみなせることになりますので、スピンダウンします。 なお、diskstatsのどの行を見ればよいかを判定する目的と、スピンダウンするコマンドへのパラメータを指定する目的で、デバイス名(/dev/sd?)を求めておく必要があります。これはblkidコマンドで行いますが、元ネタとしてHDDのUUIDを求めておく必要があります。UUIDは、「XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX」としている個所に書き込みます。 (UUIDを求めるには、「今の時点で /dev/sda に繋がっているものはどれだろう?」という感じで、上記のblkidコマンドで逆引きするのがよいかと思います) で、上記のシェルスクリプト(/home/pi/spdown2.sh)が10分に1回の頻度で呼び出されるようにします。 rootのcronに登録するのが良いかと思います。 rootのcronの設定を編集
cronの設定の中身に追加
これで、Raspberry Piに繋いだUSB-HDDが30分間の未使用でスピンダウンするようになりました。 なお、前にも書いた通り、頻繁に、こまめにスピンダウンすればよいというわけではありません。その分、こまめにスピンアップが発生してしまうようであれば、HDDの壽命が逆に縮みます。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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