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■昭和の頃に流行っていた「天皇ネタ」ジョークってのがあったらしい。と塾で聞いた。

2019年 5月13日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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小学生の頃だったか。時代は既に平成になっていましたが、昭和の頃に流行っていた「天皇ネタ」ジョークってのがあったと聞きました。

具体的には、

明治天皇が、鏡の前で何かをしていました。何をしていたでしょう?」→「目、いじってんのー

大正天皇が、う~ん、う~ん、と重そうに何かをしていました。何をしていたでしょう?」→「鯛、しょってんのー

今の天皇が、ディスコでノリノリに踊っていました。どうしたのでしょう?」→「今、のってんのー

というもの。

今の天皇」というのは(当時は)「昭和天皇」のことを指していましたが、時代が平成になっていたとしても、そのまま使えるネタということになると思います。

このネタを「昭和天皇」でムリヤリ作るとしたら、どうなるでしょうかね。「商、割ってんのー」とかですかね。

で、ここで重要なのは、あくまでも(当時)「昭和天皇が」とか、「平成天皇が」とか、(今の時代だったとしたら)「令和天皇が」とか、間違っても言っちゃいけないって、話ですね。

「明治天皇」「大正天皇」「昭和天皇」はあくまで、崩御後(亡くなった後)の贈り名なので、崩御後(亡くなった後)にしか使えない。そもそも、平成時代の天皇が「平成天皇」という贈り名を与えられるかどうかも、現時点では確定していない。

とまぁ、それを教えてもらいました。学習塾で。

塾だけど、国語・算数・理科・社会・英語の教科書に載っている知識以外を教えてくれていたというのは、非常にありがたい話ではありましたね。

(もしかしたら、国語か社会の教科書には載っているのかもしれませんけど)

というわけで、平成時代の天皇の呼び名は、現時点では、特例法で定められたとおり「上皇」と呼ぶのが正しい(太上天皇を略して上皇ではなく、特例法上ではあくまで「上皇」が正式名称とのこと)。

令和時代の天皇の呼び名は、「天皇」とか「今の天皇」(=今上天皇)とか呼ぶのが正しい。(ただし、今上だけで今上天皇を意味するという説もあるそうなので、今上天皇ではなく今上陛下とするのが良いのでしょうか?)

平成から令和に変わるこの時代、平成時代の天皇を「平成天皇」と呼んでしまったり、今の天皇を「令和天皇」と呼んでしまう人も多くいると思います。昔であれば、多少注意されたり、親や先生から教わったりで済むと思いますが、SNS上とかYouTube上とかで不用意に発言して、過多に謝罪を要求されたり、炎上したり…というケースになりそうで、怖いですね。

なにせ「崩御後に送られる名前」なので、平成天皇とか令和天皇と呼んでしまうと、不敬にあたるという認識を持つ人も多そうですので。

「日本の伝統だから知っていて当たり前」とするのではなくて、むしろこういう機会でもないと興味を持つことも学ぶこともないでしょうから、貴重な興味を持つ機会/学ぶ機会だと思って、優しく見守りたいものです。


・・・というわけで、「平成天皇と呼んではいけない」という話は、中学3年(平成5年頃)の時に、当時通っていた学習塾の数学の先生から教わったわけなのですが、逆に言うと、それ以外の時は、普通に「天皇(陛下)」「今の天皇(陛下)」「今上天皇」と読んだり書いたりしているのを見るだけで、あえてそのように明確に教わる機会は、なかった気がします。

なので、もし30歳未満の若い人が、「昔は、平成天皇とか令和天皇とか、存命中の天皇や上皇をそう呼んではいけないという決まりはなかった。マナー講師の策略だ」と言ってしまうのも、仕方ないかもしれません。平成一桁台の時みたいに、あえて呼び分ける必要も生じなければ、それを教わる機会はなかったろうからな。

自分の場合も、明確に教わったのは、平成5年に学習塾の先生から教わったっきりなので、その機会がなければ「そんな習慣は知らない。昔はそんな習慣はなかった」と言ってしまっていたかもしれないと思うと怖い。

なので、「昔は在位中の天皇を、”元号+天皇”で呼んではいけないなどという習慣はなかった。悪質マナー講師の策略だ」と言ってしまう人がいても、批判はできないかもしれません。一歩間違えば、その一回の教わる機会を逃せば、自分もその立場になっていたかもしれないので。



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