INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■「ケムリクサ」のエンディングテーマのCDを。がまんしきれなくて。2019年 3月27日(水) 0:00:00 [さくらのブログから転記] |
RSS配信中 | |
先週の水曜日の「ケムリクサ」を、遅ればせながら録画した物を観まして。 さすがは、たつき監督。よく仕込んだなぁ。 少し前に、Twitter上で言っている人がいたのですが、1クールのテレビアニメは、「単に30分×12話の長さのアニメというだけでなく、3ヶ月間に渡る体験」ということで、単に6時間の長さの超大作であるということ以上の意味があって、体験をもたらしてくれるものという位置づけで捉えた方が良いとのこと。 同じような気分を、以前に、「魔法少女まどか☆マギカ」で味わったことがありました。 虚淵玄さんがシナリオという話なので、そもそも裏があるというのが多くの人達の見方ではありましたが、3話で突き落とされ、6話で不安にされ、10話で裏側を見せられてOPテーマ歌詞の意味を知り、…というのを一週間1話のペースでゆっくりゆっくり体験する。当時は既にSNSがありましたので、SNS上での話題の盛り上がりも、なかなかのものでした。 その後、東日本大震災の影響で11話と12話の放送が延期になるなど、現実の動きもあって、印象深いものになりました。 で、そんな「ケムリクサ」11話を観ると、それまでの世界観がひっくり返り、さらにエンディングテーマの歌詞の意味がようやくわかるようになって、そのタイミングで発売になりました。エンディングテーマ「INDETERMINATE UNIVERSE」。 歌詞カードが入っていて、聞き取りづらい歌詞を文字で読むことができます。 11話を観た人であれば、これが誰のどんな心情を表した物であるかがわかるようになっているという仕掛け。 すごい作品ってのは、全部仕込まれているんだよなぁ、こういうのが。 時系列に、計画的に。 さっきの虚淵玄さんにしても、この たつき監督にしても、「予想を裏切り期待を裏切らない」やり方がすごい。 話はちょっとずれますけど、こういった感じの まどか☆マギカの「3話まで観れば面白い」とか シュタインズゲートは「6話まで観るとハマる」とか ケムリクサの「11話でひっくり返る」とか ひぐらしのなく頃の「嘘だッ!以降」「祭囃し編」とか 長めに観ることで面白さが湧き出してくる作品ってのは、そこそこ存在するのですが、「こういうのは苦手」という人が結構いることも知っています。 作品を多少長く(我慢して)観ることで、「そこまでの体験+衝撃の展開」で一気に面白くなるような感じの作品って、我々のように、そういった作品を見慣れている人にとってみれば「これを観ないなんてもったいない」と思うものですが、世の中には我慢弱い人というのは一定数存在していて、「ああ、私、そういうの苦手だから、観ない、観ない、受け付けない」と言っちゃう人もいます。 まぁ、そういう人には、無理して進めない方が良いですね。 ちょっと前に、「カメラを止めるな!」のテレビ放送がありましたけど、あれのたった50分くらいですら「我慢できない」とかいう人がいるくらいでしたから。 あの作品って、冒頭37分間のワンカットシーンをいったん体験し、その後の過程を見て、さらに最後の裏側を見せられ(なんならEDで流される裏の裏側も見て)感動を味わう作品なので、とりあえず、最初から50分くらいを観ておかないと面白いと感じることができません。 劇場まで足を運んだ人に取ってみれば、「つまらないから」といって席を立つことの方が面倒くさいですから、50分くらいでもとりあえず座って観ることによって、感動を味わうところまで(強制的に)到達することができます。 しかし、テレビでは「つまらない」と思えば、テレビのチャンネルを変えることもできますし、テレビの電源を切ることもできます。たったの50分を我慢できずに観るのを止めてしまうことができてしまう。これが、もったいないところ。 「カメラを止めるな!」は、映画向きの作品であり、テレビ向きではないのかな、と思った感じです。 (それでも、Twitterを見ていると、50分くらい観て、感想がひっくり返る人が多く観られたのは面白かったです) で、話は戻りますが、少しでも我慢できずに、つまらないという評価をしてしまう人というのは一定数は存在していること。 でも、我慢して作品を見続ける能力を持ち、面白いと評価をしている人も多く存在していること。 どっちかが間違っているとか、どっちかが正しいということはなくて、これげ人間社会の持つ多様性なんだと思います。 どちらかがかけても、何らかの有事の際に、必要な人達なのだと思います。 作品を作る人は、後者の人向けに作れば良い。 ただ、それは前者の人達の存在意義を否定することではない。前者の人達に強制をするものでもない。 そんな感じでいいと思います。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
- 最近の更新 - |
|
3212259 (+0170)[+0218] Copyright© 2010-2024 INASOFT |