INASOFT 管理人のひとこと


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■プログラムが嫌いなプログラマとプログラマ使い

2015/ 4/11 0:00:00


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先日、あるブログで見かけた記事。

プログラマは皆プログラミングが好きだと思っていた」というのは、僕も大学の頃くらいまでそう思っていました。少なくとも高校の頃のプログラミング仲間は、皆プログラミングが好きだったし。大学の頃に出会った知人(主にオンラインソフト制作の方達)も、皆、プログラミングが大好きだったと思いますしし。

でも、社会人になると、どうやら、そうでもないらしいことに気づきました。

他の分野だとどうでしょう。マラソンをやっている人はマラソンが好きか?とか、プロ野球をやっている人は野球が好きかとか、プロバスケットボールをやっている人はバスケットボールが好きか?が該当するでしょうか。多分、答えはYesだろう。まぁ、好きではない人もいるかもしれないが少数派でしょうね。

やっぱり、プログラマは、職業プログラマみたいなのが多いのでしょうか。一昔前に(今でも)就職難があって、就職難の中でなんとしても職を得るためには、プログラマに「でも」なるしかないか、みたいな人が多かったか。リーマンショックくらいまでは「ITバブル」みたいな時期もあったし。

あるいは、昔はプログラムが好きだったんだけど、現実の、あまりにも過酷な環境を体感してしまって、プログラミングがキライになってしまうという人はいるかもしれません。

また、以前に書いたかもしれませんが、学生まではプログラミングなんて全くやっていなくて、社会人になってから、新人教育以降のOFF-JTやOJTでプログラミングを習得したという人もけっこういるはずだから、そういう人には「プログラミングがキライになる素養」があるのかもしれません。

僕の場合は、英語を習うよりも前からBASIC言語をやっていたり、C/C++言語を英語と同じくらいの期間やっていたりとかしていたし、大学の頃も、上述のオンラインソフト仲間のこともあるし、大学の仲間でも「Prolog大好き人間」とかを目にしていたからね。社会人になってからの現実には、最初はビックリしました。



そもそもプログラミングに限らず、パソコンをよく知らないでパソコンを使って仕事をしている人ってのはいます。事務職とかではなく、IT系の専門職で。
入社後1年目で見た光景は、ウイルス感染に対する非常識な言動のまかり通るIT系職場の惨状、だったか。

ウイルス定義の更新をしていない環境で、「毎日昼になるとウイルスチェックが走っているから、私の所は大丈夫」と言い張る社会人5年目の先輩とか。
「No Error Occured~」ってメッセージを見かけて「エラーって出た!エラーって出た!」と叫ぶ先輩とか。

そもそもプログラミングに限らず、コンピュータのこと全般が、(コンピュータを職業の主な道具にしているのに)詳しくない、みたいな人は普通にいるんだなぁという現実に直面しました。

まぁ、 実際にお金を稼ぐための手段として上位に来るのは、パソコンを直に使いこなすことでなく、プログラミングをすることもなく、マネジメントをすることだった り、経営をすることだったりしますから、もしかすると、こんなところで憤っていること自体が、社会的強者からするとバカバカしかったりするのかもしれませ んね。

前に見かけた光景としては、一番多くの給料をもらっている社長さんが、読点と句読点を入れないあいさつ文章をワープロで作って社員全員に配布していたりとかしますからね。ちなみに、IT系企業の社長さんですねね。営業出身者だったらしいんだけど。
それでも超やり手の人だったみたいだから、文句は言えない。

「事 務を早く進めたければExcelマクロを駆使できるよう」になるなど、ミクロな視点で観るとIT技術を直で身につけた方が良い点が多いのだが、もしかする とそれすら、ミクロな視点でモノを観てしまっている結果ではないのかな、なんて思えてくる。自分の視野の狭さなのかもしれないと、危機感すら覚える。

キーボードを二本指でしか操作できない人でも、パソコンを操作できない人でも、そういう仕事は秘書にやらせて、自分はもっと超高度な思考をしているとか、プログラミングは下請けにやらせて自分は超高度なマネジメントをするとか、そんな感じが上流な生き方でしょうか?

少なくとも現時点の日本を見ている限りは、(IT系の現場に限らず)モノづくりをする人は最底辺扱いされることがあったりするので、世の中の成り立ち的にはそれが正しいのかもしれません。

「プログラマ」よりも、「プログラマ使い」になれたほうが、社会的には勝ちなんだろうか?というのが、ふと頭をよぎって。
西尾維新氏の小説「新本格魔法少女りすか」で「魔法使い ではなくて、 魔法使い使い」みたいな表現が出てきたんだけど、そういう、一歩パラダイムシフトしたような思考ですね。
(りすかは魔法少女だけど、彼女に付きそう男の子(主人公)自身は、魔法は使えない。でも魔法使いを使うので「魔法使い使い」だ。だから、このブログでは、「プログラムは作れないけどプログラマを使う人」を、「プログラマ使い」と呼んでみることにする)

とはいえ。

自 らの国を「モノづくり大国」と名乗り、モノ作りが得意なはずの日本人としては、道具に愛着を持ち、道具を使いこなすことにより、社会を勝者として生きてい くことを美徳としたいです。が、道具はあくまで道具であり、手段でしかなくて、道具を使っていかに仕事をするか、に目を向けている人もいるわけですね。そ ういう人は、道具そのものは嫌いかもしれない。

知り合いの社長さんで、使い捨てのプログラムは、いくらワーニングが出てもかまわねぇ!と切り捨てる方がいて、僕はその考え方が好きではないんだけど、マクロ的な観点で見れば彼の方が正しかったのかもしれない。

プログラミングは嫌いだけどプログラミングをしている社会人は、たぶん、生き残る手段として嫌々プログラムを選んだという人と、プログラミングを手段と捉え、あるいはプログラミングする人を使うことを手段として、より上位のお仕事をする人、ってことかもしれない。

自分は道具に愛着を持ってしまった、プログラミングに愛着を持ってしまった人間なので、より上位なお仕事に目を向けることは苦手かもしれない。
そこが、ちょっとした苦手意識になっているかなぁ。




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