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■やぁ。おはよう。コンピューター。

2014年10月24日(金) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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情報産業は、まだまだ若いためか、他の業種みたいな最適化が図れないところがありますね。

だいたい製造業と呼ばれるものは、ベルトコンベアーに乗ったものに部品を次々組み立てて行くように、ものを大量生産できたりするんですが、このIT業界って奴は、どうしてかそれができないもんですね。

できないというか、不向きというか。

いわば、他の製造業に比べて、一段階メタな業種とでもいいましょうか。人間による知的労働が欠かせないため、どうしても、他の製造業みたいな最適化が図れない業種だったりします。

例えば、ベルトコンベアー上で部品を組み立てていくかの如く、コンピュータープログラムができあがらないものか?と考えても、ちょっとそれは難しい。

仕様書をインプットにして、顧客の行間を最大限に読んで、あとは最大限に想像を膨らませて、顧客の求めるシステムのプログラムを自動で生成し、組み合わせテストやシステムテストも自動でやってくれるようなシステムですね。

まあ、ハードウェアの準備くらいは人間が関わらないといけないだろうから、ベルトコンベアー上に流れてくるものに人間が物理的物体をくっつけていくくらいのことは必要でしょうけど、そんな感じで、コンピューターのシステムのプログラムが生成できたら、良いんでしょうけどね。

かなり、人工知能が進化しないと、ダメそうな気がする。となると、期待が寄せられるのは、人工知能とかを熱心に研究開発している企業や大学とかですかね。

コンピューターシステムのプログラムを自動生成してくれる仕掛けって、今はどこまで進んでいるんだろう。

多分、究極の形は、今日のタイトルに書いたような、人間味あふれるユーザーインタフェースを持つコンピューターでしょうね。

朝起きて「やぁ、おはよう、コンピューター」と呼びかけると「おはようございます、トニー。まずは熱いコーヒーでもどうぞ」と、コーヒーを自動で入れてくれるみたいな。

「今朝はお顔がすぐれませんね。脈拍値が若干低めです」「実は昨日の夕食で、ローラのやつが、俺が浮気していると思い込んでね。癇癪を起こしやがって」「それは大変でしたね、トニー。そういったものは、時間が解決してくれるでしょう。ところで今日のお仕事ですが、クライアントから例の案件に対してクレームが来ています」……

みたいなやり取りを、華麗にこなすコンピューターシステムが登場しないと無理でしょうかね。

なんだかんだで、人間が指示を出さないと、というか、指示した通りに動くのが基本で、その指示自体は人間が出してナンボですからね。そこまでコンピューターにやらせようというのは、難しいか。



少し前、NHKで、量子コンピューターの実用化の話をやっていました。量子コンピューターといえば、 画期的に、今までとは全く違う概念で高速計算できる仕組みであり、暗号化に用いる素数の計算だとか、巡回セールスマン問題のような、現代のノイマン型コン ピューターでは何万年もかかってしまうような問題でも、一瞬で解いてしまうような夢のような機械なわけですけど、それを実用的に使っているシーンが登場し ていまして。

量子コンピューターに指示を出すのも、やっぱり人間なんですね。

人間が、これまでのノイマン型ロジックからは想像もつかないような複雑な方法で、量子コンピューターに対して条件付けし、というか、解きたい問題を量子コンピューター用の条件式にカスタマイズして教え込ませ、それで、実行ボタンをポンと押すと、答えが出てくる、みたいな。

量子コンピューターが実用化したとしても、やはりそういう、技術者の存在は欠かせないんだなというのは、再度実感しましたね。

「やあ、おはようございます、トニー」でも、「おはようございます、ノボル」でもいいけど、人間の気持ちを、空気を読んでくれるコンピューターができないと、ダメなんだろうな。

できたらできたで、コンピューターが自我を持ち反旗を翻すターミネーターやマトリックスみたいな世界が待っているのかもしれませんがね。




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