INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■趣味の範疇外となってしまった作業を無償作業から除外する試み

2014年 8月10日(日) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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昨日、無償でできるのは、作者が趣味で、やりたくてやっていることに限定としたいことを書いたわけですが、作者最大の”ボランティア活動”は何だったかというと、記事中にも触れておりますが、「トレンドマイクロへの対応」だったのかなと思います。

記事中にも書いてあるとおり、トレンドマイクロへの抗議と誤検知クレームへの対応が楽しくてフリーソフト開発をやっているわけではないのに、帰宅後の趣味の時間の9割はトレンドマイクロへの抗議と誤検知クレームへの対応をやっていたわけですが、結果的にそれは、トレンドマイクロの社員の質の向上と、ウイルスバスターの製品の品質向上に繋がったかと思います。

私の生活の質向上には繋がっていないんですけどね。


トレンドマイクロの担当者の方には、あの後、何度かお会いしまして、追加の質疑応答をしたりとか、誤解が広まっている件でQ&Aページを分けてもらったりとかしています。 上記にあるとおり、ジョークソフトに関する取り扱いも、今後のあるべき姿を巡って、意見を述べていきますし、フリーソフト全般についても、ソフト作者としての考え方も、伝えていきたいところです。

が、残念ながら、過去の誤検知への是正のための戦い同様、こちらも無償サポートの延長でやっている感じなので、これまでの流れからすると、どうしても無気力感が漂ってきてしまいます。無償作業なら、キレイスッパリ切るべきかも、とか思えてきたりする。
(もちろんそれで、フリーソフトに対する誤検知が増えるのは嫌だけど、誤検知に対するクレーム全般が無償活動になるってことも変だし、それを押しつけられて生活の大変を犠牲にされるフリーソフト作者ってのも嫌だし、とにかく既に、無償サポートの範疇を大きく逸脱していることは確か。)

というわけで、この活動を有償とできないかについては、トレンドマイクロへ申し入れをしていきます






多分今のままだと、本当に心から趣味としてやっている活動と、そうではない部分が一緒になって、趣味の部分への浸食が激しくて、趣味全般を辞めざるを得ないし、少なくとも現状では、大きく活動縮小しています。

本当に心から趣味としてやっている活動は、モチベーションの維持は容易いですが、そうでない部分のモチベーションの維持は大変難しい。

トレンドマイクロへの抗議活動は、かつては、「本当に心から趣味としてやっている活動(フリーソフトの作成と公開)」のモチベーションを延長させる形で行っていましたが、そちらに9割の時間を費やした結果、「本当に心から趣味としてやっている活動」が息切れを起こし、活動できなくなってしまった感じ。
(かといって、トレンドマイクロへの改善提案を辞めてしまえば、誤検知率が上がり、本当に心から趣味としてやっている活動への減退に繋がってしまう…という、おかしなジレンマになっています)

楽しく生きるために自衛をしないといけないけど、自衛そのものはキナくさくてやりたくないけど、でもやらないと侵略されて楽しく生きることができなくなってしまうから自衛は必須。みたいな。
ならば、本当に心から趣味としてやっている活動とはモチベーション的に切り離し、きっぱり有償活動として定義し直した方が、きちんとした形になるのではないか、と考えています。

似たような構図として、趣味のためにVisual Studioを使ったり、レンタルサーバを借りたりしていますが、その費用は趣味そのものの中からは賄いきれるものではありません。
(もちろん、広告収入から、その一部の支出は行われますが、半分も賄いきれない)

というわけで、本業のお仕事で得た利益の一部が、趣味の活動に費やされます。これはごく当たり前のことです。
多分世の中の大半の人は、趣味の活動費を本業の収入から支出しているかと思います。

本業は「楽しくてやっている」のとはだいぶ違いますが、給料があるからやっていけるわけであって、それがモチベーションに繋がっているかと思います。

この仕掛けに、今回の活動を移行できないか、と考えています。


特に昨今、最初に書いたことの通り、最近、自称初心者に対するサポートの話を中心として、フリーソフト作者による無償活動の限界というものをひしひしと感じているところでありまして、(本来無償であるべきでないところにまで)無償ということそのものに、大変敏感になっているところでもあります。そのため、本来の趣味活動をしっかり守るためにも、その周辺である、趣味を逸脱した領域についての定義を、しっかり行っていきたいと思っています。



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