INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■フリーソフトの作者が”無償”でサポートできることって(まとめ)2014年 8月 9日(土) 7:12:50 [さくらのブログから転記] |
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「初心者はフリーソフトの使用を禁止する」とまでは言わないまでも…において、「フリーソフトを使うレベルになったということは自称初心者を名乗ることを許さない」ということを書きました。 それについて、「初心者をどのようにして見分けるのか?」という質問が来たのですが、その必要は無いですね。 初心者を利用禁止にしようというのではなく、自称初心者(自ら名乗る)を駆逐しようというもの。 自称初心者は見分けるまでもなく、メールの先頭や、本文中の目立つところで、すぐ自ら名乗りたがるから、よくわかります。 あるいはそうでなくても、おかしな質問(あまりにも初歩的すぎるとか、スクリーンショットの撮り方がわからないとか、ファイルとフォルダの区別も付かないとか)が来るようなら、「あなたは初心者ですか?」と聞く。聞いてみて「初心者です」と返ってきたら「出口はあちらです」とお帰り願う。そのための準備を、予めしておく。その程度でいいんじゃないかな、と思います。 別に、100%の精度で見破ろうとか、そういうのではありません。 やりとりしている中で違和感を感じ、相手が手に負えないレベルの初心者であることが判明したなら、これ以上のご利用は/これ以上のサポートはお断りできるように、下準備を整えておこうという話です。機械による自動判定を求めようというわけではありません。 その他に、ご意見として、「誰もが安全にソフトウェアをDLできる、信用できるサイトを作って、それが広く認知されれば、問題のかなりな部分が解決されるのではないか」とも伺ったのですが、それは「戦争をこの世から無くせば簡単に平和になるのでは?」という意見と同じくらい純粋にそのとおりすぎて、僕にはどうしたらよいかわからない感じ。 実現方法が分からないんですよね。 そもそも今回、いくつもの悪質SEO業者、悪質広告業者が絡んでいるわけなので、まずは彼らの駆逐から始めないと行けない。方法が思い浮かばない。 加えて、「自分の作ったサイトが広く認知される」というのは、言葉で言うほど簡単ではない。ってか、むちゃくちゃ難しいと思います。 たぶん、たくさんのお金を絡ませないと行けないだろうし、純粋無垢にそんなサイトを作れるほど経済は甘くないだろうし。 一昔前なら、検索エンジンも純粋に検索結果を表示させてくれていたろうけど、今はスポンサーのためのリンクが上位に出てくるとか、お金を掛けた悪徳SEO業者の結果が上位に出てくるとか、そういう汚い世界に、インターネットは落ちて(墜ちて)しまっています。 インターネットの世界は、そこまで善人や弱者にやさしくできていませんから。 純粋無垢にがんばろうとしてどうにかなるほど、今のインターネットって、優しくないんだと思う。昔のインターネットは性善説だったのかもしれないけど、今のインターネットは性悪説だと思います。 だから「問題のかなりな部分が解決される」のは確かなのだけど、それはその分だけ相当なコストがかかると思われます。 今の私生活を犠牲にすればどうにかなるかも知れないけど、私生活は犠牲にできないかな。生活は守りたいです。 コストを掛けず、小手先だけなんとかして対処するしかなくて、そうなると規約改正とか、自称初心者とトラブルになったときに繰り出せる伝家の宝刀を準備しておくとか、その程度のことなのかな、と思って出てきた結論がアレだったわけです。 (あえて「初心者利用禁止」まで書かないのは、前に書いたとおり、それを見ると面倒くさい批判屋さんが来るのを避けるというガードでもあります) いや僕も、お金を払ってもらえるなら、さらに時間さえあれば、そういう自称初心者さんに色々教えたりするのもやぶさかではないんですけどね。ってか一般のサポートセンターなら、製品を買ってもらっているのだから対価支払いがあるはずだけど、フリーソフトには対価がない。無償教育する義理がない。 フリーソフトの公開って、そもそも自分で自分向けに作ったプログラムを、もったいないから公開して他の人にも使ってもらおう、ってところからスタートするわけで。 そもそもそれを使えないスキルの持ち主が使うことは想定しないし、そんな人を使えるレベルまで持ち上げる義務もないわけです。 フリーソフトの公開って、ボランティア的な側面が強調されるからなのかわからないけど、どうしてもそう、頼られがちな面は否定できないんだけど、僕としては否定したいんだよね。そもそもフリーソフト公開はただの自己満足的な部分が大きい。自分は少なくともボランティアだとは全く思っていない。 無償で「無関係かもしれませんがアドバイスをお願いします」とかいうメールをもらったりとかいうこともありました。 以 前、といっても10年以上前だけど、どっかの掲示板に、この人に聞けばパソコンのことを詳しく教えてくれるらしいと、僕のメールアドレスが書かれていた、 というのを報告してくれた人が居たんだけど、そういうのはホント勘弁して欲しいんですね。フリーソフト作者は暇人じゃないし便利人でもない。そこを強調し たい。 フリーソフトの公開って、趣味で、自分が気持ちよいからやっているだけなんだけど、最近の、非性善説インターネットのせいなのかなんなのかわからないけど、趣味だったり、自分が気持ちよいからだけというのが、どんどん消えていくのがわかる。 前にも書いたけど、2年前か………。トレンドマイクロへの抗議と誤検知クレームへの対応が楽しくてフリーソフト開発をやっているわけではないのに、帰宅後の趣味の時間の9割はトレンドマイクロへの抗議と誤検知クレームへの対応をやっていたわけですよ。 ほんと、趣味ってなんだろな?って思ってきますね。 たぶん、自分は趣味ではないことをやっているんだろうなと思って、2年前の10月からの活動縮小期に入っているのが現在の様子というわけです。 趣 味に対する疑問も持たずに10年間やってきて、2年前にようやく息切れして「アレ?自分って何をやっているんだろう?」って思って、この2年間は、難しい ことを考えるのは止めて、ほとんどは自分のためにだけモノづくりして過ごすようにしてる。ストレスはだいぶ消えたと思います。 自称初心者問題や、悪質広告・悪質ダウンロードサイト問題についても、そんな感じで、コストを掛けない範囲で、難しいことを考えない範囲で、自分中心主義で考えていこうと思います。 今回のやり方としては、そんな感じが良いかな、と。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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