INASOFT 管理人のひとこと


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■どこの世界の話だろう?

2013年10月 1日(火) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先日、テレビのニュース番組で、『イクメン』特集が組まれておりました。
育児のために短時間勤務をする男性、育児のために育休を取る男性。
イギリスの王子が、育児のために仕事を止めたことも取り上げられていました。

イクメン賛美。イクメン賛歌。とてもすばらしいことなのだとは思いますが、何か抜けている感じ。

というのも、短時間勤務や育休以前に、そもそも、超長時間残業やブラック企業問題が、日本には多く蔓延っているんだろうに。

自分はどちらかというと、超長時間残業をする企業に勤める側の人間なので、男性が短時間勤務や育休を取れるか取れないか瀬戸際でがんばる姿というのは、どこの世界の話なんだろう?といった感じ。果たしてニュースで語られている日本という国は、僕のよく知る日本という国ではないんじゃないか、と。

まぁ、うちの会社でも制度そのものはあるし、育休をとる女性を支援する風向きもようやく生まれ始めたところ。うちの部署でも、育休や短時間勤務をする女性はいますし、応援したい。

ただ、男性がそれらを取れる風土があるのかというと、そんなのは全然無い。ってか、状況的にあり得ない。プラスかゼロかを論じる以前に、現状はマイナスって感じ。
出世に響くかどうかの瀬戸際を論じるレベルの話では無い。そもそも、仕事が成り立たない。周りの人の支援がどうこう言える状態でもない。

そして仮に自分が制度を利用して、上司を説得して、仕事も何とか調整を付けて育休や短時間勤務を行ったとする。そうなったとき、家のローンを支払える手立てはあるのか? 子が成人するまでの間は無理でも、自分が定年するまでの間に家のローンを支払い切りたい。でもそれだけの収入を確保しながら、育休やら短時間勤務やらを要求する状態ってのを、ちょっと想像しづらい。

テレビの向こう側で育休を取得してがんばっているお父さん方は、どうやって家賃を払う工面をしているんだろうか。どうやってマンションや家や車のローンを払う工面をしているんだろうか。どういう裕福な世界に生きているんだろうか。

月に120時間の労働でも、月収30万円超とか稼げるということでしょうかね。税金・年金・家賃(月々のローン)等々差し引いて。

まあ、空想の話をしても仕方がない。
とりあえず、残業前提で成り立っている商売の場合だと、男性の育休とか男性の短時間勤務とか論じる以前に、そもそも大前提がズレている感じがしまして。テレビを見ていて、なんか寂しい気分になりました。住む世界が違うんでしょうね。
なんというか、ズボンを履いてパンツを履き忘れている感覚といいましょうか。そんな感じの違和感です。





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