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■大学ってどんなところだったっけ

2013年 4月21日(日) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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春になったことだし、自分の15年前を振り返って、大学ってとんなところだったかなぁとか振り返ってみようかと思いました。
この春、入学した人も多いだろうし。で、そろそろ現実に触れて分かってきた人も多いだろうし。

たぶん百年くらい前までは、人にモノを教えてもらうことはとても難しいことで、教えてもらう側が教えてくれる側に土下座してでも教えてもらいたくて、弟子が師匠の世話をしたりとかして、とにかくそうやって教えを請うモノだったんだと思います。

数十年前についても、「大学へ行く」という行為はとても敷居の高いことで、そもそもお金がなければ諦めなければならないし、かなり高い志がなければ入学も卒業もできなかったろうし。だから、大学に行けば真剣に勉強するのが当たり前だったと。

でも最近は、大学へ行くのは「当たり前」という傾向が強まって、両親も子供を大学へ行かせることを前提に計画を立てていることが多いし、社会としても大学卒業以上を前提として入社条件とすることが多いし。



大学で講義を受ける側の学生としても、労働を始めるまでのモラトリアムの延長としか捉えていなかったり、仲良く遊ぶ友達と出会う場という意義が強かったり、そもそも「学ばされることの苦痛」が前面に押し出されることが多かったり。

だから現在、学ぶこととか、大学へ行くことというのは、以前のモノとはかなり異なった状態になっていると思います。

そういえば自分が学生だった頃、「テスト前にノートを写してあげる側」だったことは多いですが、だからといって、ノートを写してあげる側が秀才だったり、成績上有利だったりするわけではなかったりする。

お金を払って、あるいは夕飯をおごってあげてノートを入手することを「高効率的」にこなし、有利に卒業まで進んでいく人もいる。

あるいは、構内に飛び交うノートのコピーを一元管理し、入手・流通をマネジメントし、自らはお得な立場でノートを入手することができる人もいる。

実社会に出てどのタイプの人が最も活躍するかというのは、わからない。
ただ一つ言えるのは、高校までと違って、ただ単にクソマジメに勉強していれば評価されていたのとは違うということ。

時には、普段はアルバイトで金銭を稼ぎ大学に支払う費用を工面し、その一部をノート提供者に支払うことで高効率的にノートを入手しテストに挑み、大学卒業という資格を勝ち取ることも評価される。大学卒業というのは、会社へ入社するための資格の一種なのだから。

あるいはノートのコピーの流通をマネジメントし、社会に出ても人材をマネジメントすることに秀でた存在になって活躍する者もいるだろう。

多分大学って、余りに多くの人が通うようになったから、研究機関・学習機関として場所というよりは、社会生活の場としての役割の方が強くなってきている気がする。
だから、大学の講義やテストを通して、いかに社会力を発揮するかってのが求められるようになってしまっているのが、今の大学なのかなぁと。

この春から大学に入学した学生の皆さん、とくに高校まで「まじめに勉強してきた生徒」の皆さんにとっては、大学はとても風変わりな場所で、時には「サボっていた方が得をするのでは」と思うことも、しばしばあるかと思います。

ただ、同じサボるにしても、高効率的に物事を進めることを目的にして真剣に考えて行動するというのは、また別のすばらしいこと。
大学生活、是非前向きに、ソーシャルな場としてエンジョイして下さい。


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