INASOFT 管理人のひとこと


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■10年後に「いじくるつくーる」はどう見られているんだろう?

2012年10月 9日(火) 3:30:16 [はてなダイアリーから転記]



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以前にツイッターでもつぶやいたことなのですが、こちらにもまとめを。

ここ数ヶ月のいろいろなことを見ていて、ふと思ったことです。

スラッシュドットなどにも書いてありましたが、最初に誤検知(ブロック)が起きたとき、「デフラグやレジストリをいじる行為はウイルスがやっていることと区別が付かないのだから、誤検知されるのが当たり前」という見解が存在していました。

その後、皆さんもご存じのとおり、トレンドマイクロ社より原因として「URL文字列処理過程の誤り」と説明があり、「ファイルの中身(ロジック)は見ていなかった」ことが判明したので、デフラグやレジストリをいじる行為は全く関係が無いことがわかったわけですけどね。

ただ、前にも書きましたが、PC性能の向上と、PCの「ただのインターネットクライアント化」志向により、デフラグやレジストリいじりが行われないのが普通になりつつあります。

だから、中長期的な未来を見ると、一般的にレジストリ編集なんてものは行われず、やるとしたらウイルスだけ、という状況になったりするのかな、と思ったりします。そうなると、「レジストリをいじっているのだから誤検知されるのは当たり前」という世の中が本当にやってきてしまうのかもしれません。

10年後とかに「レジストリをいじるなんてけしからん。こんなものはウイルスだ」という考え方が一般的な時代が来てしまうのかもしれません。

2022年には「10年前にINASOFTはいじくるつくーるなんていう、クソみたいなセキュリティポリシーで物作りをしていたんだ、今のあいつも信用ならん」みたいな言われ方をする日が来たりしないかなぁ、という恐怖に繋がってきます。

10年後の自分が、今の時代には当たり前だったはずの物作りで非難される日が来るとしたら、それは怖いことですね。

上記についてTwitterでつぶやいたところ、10年後でも20年後でも、その時代の端末を深くいじろうとする人は大小問わず必ず存在するはずで、そういう需要はずっと存在しうるものであるはず、との意見をいただきました。そうであると、ちょっとは気持ちも安らぎますね。

ただ、パソコンにしても、スマートフォンやタブレットPCなどの情報端末にしても、子どもから老人まで使える「一般家電」を目指して、どんどん変化していく傾向があります。残念ながらパソコンにしても、スマートフォンにしても、タブレットPCにしても、一部のギークの遊び道具には留まっていてくれません。市場は広げないと儲からないですし。もし子どもでも老人でも使える使える機器を目指すなら、ギーク的遊び心精神は捨て去らねばならないかもしれません。

ちなみにこれは、パソコンなどの情報機器だけでなくて、「インターネット」そのものにも通用することかもしれません。

未来ではインターネットが、もっと幅広い層に使われるようになっているんでしょうからね。


あ、そうそう。Twitterでつぶやいたことついででもう2点ほど。

いじくるつくーるが、「作者にPC情報を送信をする機能を持っているのでは」というような趣旨のツイートがありました(現在は削除されています)。もちろん、そういったことはあり得ないので、念のため。


それから、「作者のツイートのまとめサイトがある」というタレコミを受けて観に行ったわけですが…… http://togetter.com/li/386051 いや別に「MSに大激怒」した覚えはないんですけどね。トレンドマイクロには大激怒することはあっても、マイクロソフトに大激怒することはありません。せいぜい、マイクロソフトの考え方=現在風の考え方に、自分がついて行けないことに自己嫌悪している程度だと思っていただければと思います。


それから1つご報告を。

昨日、INASOFTの設立メンバの一人であるかんぶの人と、今後について色々お話をしてきました。Twitter上では「お酒を飲みに行ってきます」と書きましたが、お酒を飲みながらあーでもないこーでもないと話をしてきたということで。

そこでの決定事項として、疑似アクティブデスクトップシリーズなど、疑似シリーズのいくつかのジョークソフトにつきまして、公開の停止を行っています。

疑似アクティブデスクトップシリーズは公開当時は、いくつかの雑誌やサイトに転載されるなど、肯定的な反応を得られるソフトでありましたが、現在はこちらにも書いてありますとおり、そのうち2つがウイルスバスターにスパイウェアとみなされ削除されるなど、現代のPCユーザーには多少過激な内容になっていると思われる状況となってきました。

ウイルスバスターの(百歩譲って検知してメッセージを出すのならまだしも)「スパイウェアとみなし強制削除する」措置について、当方では納得しているわけではありませんが、現在の、この注目の集まっている状況で公開をし続けることは、想定以上のライトユーザーからの興味を惹き、予想外の不利益を被らせてしまう可能性があると考えました。

すでにダウンロードして実行された方はおわかりかと思いますが、PCライトユーザーには、いささか刺激の強い内容かと思いますので。

特に、初代アクティブデスクトップの旧バージョンは、説明書きを不正に外された状態でチェーンメールに添付される形で出回り、収拾が付かなくなり、こちらからの働きかけでウイルス認定してもらう事態に発展したことがあります。そのような経緯を踏まえると、これらのソフトウェアが今後、(説明書き削除とかメール添付以外の予想もできない手段で)不正な出回り方をし、当方の思いも寄らない形で、悪い意味で出回ってしまうこともあるのではないか、と考えました。

そのためINASOFTでは、事態が落ち着くまでの当分の間、検知対象となっている2本を含む疑似アクティブデスクトップシリーズなどのソフトウェアの配布を、一時停止することとなりました。

以上、ご了承の程お願いいたします。





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