INASOFT 管理人のひとこと

はい、11月6日。31歳になりました。こんにちは。会社行ってもプログラマー。家に帰ってもプログラマーです。

しかし、まぁなんと言いますか。趣味でゲーム作りの同人（アマチュア）活動をやっている時って、最近はプログラム組むよりも、管理（人事とお金と時間）をやっていることの方が多いんですよね。これって何でしょうね。やりたくてやっているんでしょうかね。よくわかりませんね。自分が担当している部分の役割を担う人がどこかにいないといけないってのはわかっていますけど、あんまりクリエイティブな感じがしてこないんですよね。

ただ、なんていうか、無事に完遂させたとき、物理的形状を伴って目の前に「ゲーム」が現れたときは、物凄い達成感があります。終わったー！って感じがします。赤字になるか黒字になるかは分からないけど、とりあえず何かを成し遂げた！みたいな気分になれます。

どうして急にこんなことを思ったのかというと……。

かなり前になるのですが、ちょっとしたアンケートを頂きまして。「フリーソフトを作っていて、達成感を感じることはありますか？」というような内容の質問がありました。

そこで、ふと思ったんです。そういえば、フリーソフトから「達成感」を得られることって、ほとんどないなぁ、と。

「達成感がないならつまらないのか？」というと、そういうわけてはありません。「達成感」がモチベーションの源になっているのではなくて、もっと別の何かがモチベーションの源になっている。僕がフリーソフトを作る時って、「達成感」が最終目的になっているわけじゃないんですね。ではなんだろう？

実はそれ以前の質問に「フリーソフトを作ろうとしたきっかけは何ですか？」というのもあって、ちょっと困ったんです。

別にフリーソフトというジャンルありきで、何かプログラムを作ろう、って思っていたわけではないんじゃないかなぁ、と。じゃあ、シェアウェアか？とか、市販ソフトか？というと、そういうわけでもなくて、単純に何か困ったことがあって、それを解決する手段として、自力でプログラムを開発するという方法があって、それを行使しただけ、ってところでしょうか。ついでにいうと、プログラムを作るという行為そのものも楽しいと言えるかも知れないけど、それは今回は置いておきます。

それで、できあがったプログラムがあって、自分の手元に留めておくだけではもったいないし、それならばフリーソフトとして公開するかみたいな流れになるんだと思います。

初めから「フリーソフトを作ろう＆公開しよう」という感覚で物作りが始まったわけではないんですね。

で、元の話に戻りますと。

プログラムを作る理由って、「そのプログラムを作ることによって何か別の課題を解決したいという願望」であったりします。まぁ結果として「フリーソフト」ができあがるのかも知れないけれど、それは後付けの話。「何か別の課題を解決したいという願望」というのは、もっと大きな願望を実現するための１部分でしかなくて、そういう部分願望がたくさんあって解決するような大きな願望があって、それが解決したときに、達成感は得られるかもしれない。が、その大きな願望は、プログラムの世界で語れるものではないかもしれないし、そもそもコンピュータの外の世界の願望かもしれない。名簿作りとかスケジュール作りとか就活とか婚活とか年賀状作成とか。

従って、質問者が言っていた「フリーソフトを作って達成感を得ましたかどうか」というのはナンセンスな話であったのかな、と、今さら思いました。「フリーソフト」ありきでアンケートを進めようとすると、多分、意図したとおりの回答って得られないんじゃないかなぁとか、思いました。今さら、ですけど。