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Windows 95以降は、設定情報をレジストリに保存せよというのがMicrosoftからの奨励だったんだけど、なぜかWindows XPくらいの頃までは、「レジストリに設定情報を保存するアプリは汚いアプリ、iniに保存するアプリは良いアプリ」という言説を流布する人がいたっけ。今では存在しない価値観かな。 ![]() ▲MSDN Library (2008年)の、WritePrivateProfileString APIの説明 Windows 95の頃は、レジストリ格納領域(ファイル)が肥大化するとOSが起動しなくなることが多々あって、そのせいで「レジストリを汚されるとOSが起動しなくなる」とされていた時代がしばらく続いていたから、XP頃までそのころの思想を引きずったり、都市伝説的に広まった情報を信じた人がいたのかも。 別の理由としては、「ゲームプログラムのスコア情報の保存は、iniファイルに保存すべきで、そうしないゲームはクソ」という思想を持っていたゲーマーもいたと記憶してる。iniファイルならリネームしたりして保存・移動しやすいとかなんとかとか。 レジストリもエクスポート・インポートできるはずなんですけどね。 移動しやすさでいえば、マウスのお供やマウスふるふるでは、「ポータブルモード」という起動モードを持っていて、この状態だと、カレントディレクトリにiniファイルで設定を保存するようになります。 USBメモリ上で実行環境を持ち運ぶことを前提とした対応で、この理由だけは唯一、理解できる理由かな。 今の時代の感覚でいけば、設定がどこに保存されようが気にしないのが、一般的な感覚だろうけど、当時は、ユーザーがPC環境のすべてをコントロールできないと気が済まないというのは、よくある話だった。 インストーラーを付けるのは愚の骨頂で、ソフトウェアはzipファイルに固めただけで公開しろという人までいたくらいだからなぁ。 当時、そういうブログを書いていた人がいた気がするけど…今はもう、見つからないなぁ。 あとからいただいた情報ですが、一部の不心得者のアンインストーラーが、レジストリ値の一部を完全に消さずに終了してしまう(再インストールに備えて設定値を消さないというマナーもあった)こともあり、そのせいで、ソフトウェア全体の信頼が失墜していたのではないか?という意見もいただきました。 たしかに、フォルダ内にファイルがあるだけなら、フォルダ毎消せば、きれいに消えますからね。 ただ、それもWindows XPまでの話で、Windows Vista以降は、Program Files内に一般権限のプログラムがファイルを置くこと/書くこと自体を禁止されてしまいましたので(別のフォルダに自動でリダイレクトされる)、その思想も成り立たなくなってしまいましたけどね。 アンインストーラーの信用失墜で思い出しましたが、「みずいろ」アンインストーラー事件ってのがありましたっけね。 令和に入ってから、その噂を検証した記事を見かけて、思い出しました。 もう一つ。「クラスプラットフォームで開発をしている場合、設定はファイル(ini, XMLなど)に保存する」というご意見もいただきました。(Linuxにレジストリは無いですし) これを聞いて思い出したのですが、「.NET Frameworkでは、設定はXMLファイルに保存しましょう」という奨励に変わったことがあったというのを思い出しました。 ただ、その保存先は、Program Files配下ではなく、Userフォルダの配下です。 (なので、フォルダごと消せばアンインストールになるという論は通じないことに注意) この意見を聞いて気づいたのですが、結局のところ、本質は「レジストリかファイルか」なのではなく、「設定をProgram Files配下に保存して、アンインストールはフォルダ削除一発でできるようにする」のか「ユーザー固有の場所(Userフォルダ配下 or レジストリ)に個別に保存する」のか、という違いかもしれません。 Program Filesという、現在で言うところの管理者権限がないと追加・変更・削除ができない場所に一般権限で追加・変更・削除できるようにしてしまう危うさや、そのPC(あるいはサーバー)を1人でしか使っていないかの如く、全ユーザーが1か所に設定ファイルを置くようにすることの是非。 Linuxでいうと、/binや/usr/bin配下のような、rootでないといじれないようなディレクトリに、しょっちゅうユーザーが変更するかもしれない設定ファイルを置くようなもんでしょうか。 (/etc配下に設定ファイルを置くことを比較しようとしたけど、ちょっと違いますね。/home配下に設定ファイルを置くような、~ (ホーム)配下に置かれる .vimrc とか .bashrc と比較すべき事柄かもしれません。 そういえば、Windows 95/98の頃って、「PCは起動したらすぐに使える」ものであって、「起動時にユーザーを選んでパスワードを入れて起動する」なんて発想自体が稀だったかもしれません。 (もちろん、ログイン/サインイン設定をすることも可能だったと思いますが、一般的ではなかった気がする) なので、1台のPC内では、誰が使おうとも、設定は共有することが当たり前であり、ユーザーごとに設定を変えるなんて発想がないのは、当然だったのかもしれません。 なので、当時のWindowsは、一般権限のウイルスプログラムがWindows配下やProgram Files配下の配置物をぶっ壊したりしやすかったり。 涼宮ハルヒの憂鬱の主人公キョンは、コンプ研から譲り受けたPCに保存した朝比奈さん写真のフォルダを入念に隠す必要があったり。 Windows Vistaから急にUAC(ユーザーアカウント制御)を取り入れて、ユーザー毎の設定管理や管理者権限の厳密化を行ったりして混乱が生じたりして、ようやく現在にWindows PCの利用法が確立していったわけですね。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはX等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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