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先月、ドンキーコング バナンザがとっても良かったという話を書いたのですが、その際にはネタバレを防止するために、詳しいことを何も書けませんでした。 実際、僕自身もネタバレがない状態で、そのシーンに突入できたことで、最大の喜びを得ることができた自覚があるので。 ただまぁ、そろそろ、ネタバレ防止期間も終了かな、ということで。 : : : : : : : : : 感動ポイントは、まさに、がっとれー(任天堂厄介オタク)氏のポイントと同じでした。なので、感動を追体験したい方は、こちらの動画を見ていただくのが手っ取り早いですね。途中で止まって解説しだす点も含めて同じです。一時停止しないと脳が感動を受け入れきれないのです。 終盤までに登場する中ボスたちは、すべて、ヴォイドカンパニーのキャラクターやロボットたちが出てきておりました。なので、ラスボスもヴォイドコングだと思い込んでいました。が、 最後に突然、キング・クルール(King K. Rool)が登場しました。 後から考えてみると、クランキー・コングが語っていたのは、キング・クルールの事だったかな…と、伏線を張られていたことに気づくのですが、ヴォイドコングだと勝手に誤解していました。 キング・クルールが登場するのは、ほぼ四半世紀ぶり。キング・クルールが登場し、ザコ的達も昔のキャラたちが総登場し、キング・クルールの「死んだふり」エンディングが流され、地上に戻ったらそこはニュードンクシティーで、ビルを登れば「○○m」と表示され、…という、回顧回顧のファンサービスの嵐に突入します。…まぁ、そのあたりは、上の動画を見てください。 動画の中で「レア社の血筋」という言葉が頻繁に登場します。四半世紀前以降、スマブラの例外を除き、ドンキーコング本編には一切登場していませんでした。これには、大人の事情があると言われています。 ドンキーコングシリーズは任天堂の作品ですが、中身を作っているのは他の会社であることが多かったりします。キング・クルールが登場する、スーパードンキーコング等は、レア社というイギリスの会社が製作していました。 スーパードンキーコングは、レア社が持ち込んだ、疑似3D表現の技術を圧縮してスーパーファミコンの落とし込んだ凄まじい技術の賜物であり、また、同じくイギリスのデビッド・ワイズ氏によるBGMの存在も大きいと言えます。そのため、この時代からのドンキーコングファンは、レア社の存在を非常に強く捉えています。 スーパードンキーコングは知っているけど、レア社の事は知らない…という人であっても、親の顔より見てたこのロゴを見れば思い出すんじゃないでしょうか。 ![]() ▲デテテデテテテ~、チャララララ~ デンドンデンドンデンドンデ~ン♪ ところがレア社は、ドンキーコング64の後に、任天堂周辺の様々な大人の事情に翻弄され、最終的にマイクロソフトの傘下になります(任天堂が2002年9月に、保有している株式をマイクロソフトに売却)。以降、一部携帯機を除いて、レア社はXBox向けのゲームソフトを供給するようになります。「バンジョーとカズーイ」も、思いっきり任天堂の当時の社長の子供たちの名前が冠されていますが、XBox向けのゲームとして存在するようになっています。 しかし、Wii/WiiU/3DSの時代のあたりに、当時の任天堂の岩田社長が、ポケモン関連の権利整理をして、ポケモン関連の収入が任天堂に入ってくるようになったと聞きます。多数のIPを保持する任天堂の得意分野の1つに、「権利関係の交通整理」が加わったのではないかと推測しています。ここから、キャラクタービジネスが本格的になってきたのでしょう。 その後、Switch時代には、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」で、様々な任天堂以外の会社のゲームキャラと共に、キング・クルールも登場します。この辺りの任天堂は、非常に順調に業績を伸ばしていた背景もあって、 が実現できるようになったのではないかと思います。でなきゃ、スマブラSPにマイクラのスティーブが登場したり、ドラクエの勇者やFFのクラウドが登場したり、アンダーテールのサンズが登場したり、ディズニーのソラが登場したりするなど、普通は目を背けたくなるような高さの壁(大人の事情)を乗り越えようとか思わないでしょう。ってか、ハンジョー&カズーイは、もはやマイクロソフト傘下のキャラクターなのに、スマブラSPに出てきていました。非常に優秀な大人がいますね。 そういえば、マイクラのスティーブも、開発元のMojangはマイクロソフト傘下の会社であることを考えたら、他社キャラと言えなくもないですね。MinecraftをSwitch向けに発売しているし、XBoxとのネットワークプレイもできるので違和感ないですが。 まぁ、話を戻しまして、大人の事情を整理したエラい大人がいるということですね。副産物?として、レア社関連の任天堂作品の権利整理の結果として『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』に『バンジョーとカズーイの大冒険』や『ゴールデンアイ』が配信されたのではないかという推測も出ていますね。 こういった「大人の事情」諸々があって、もう、レア社傘下のキング・クルールが登場することはないんだろうと思っていたところに、いきなり、事前の告知や宣伝等もなく、キング・クルールが登場したので、背景事情を知っていれば知っているほど感動できる状況になったというわけですね。 ドンキーコング バナンザの発売にあたり、もし「あのキング・クルールが戻ってくる!」と宣伝すれば、それで初動売上を伸ばすこともできたでしょうが、あえてそれをやらなかったというのも興味深いところです。実際、そんな宣伝が無くても面白い作品として認知されていました。キング・クルールが出てこなかったとしても、すべてのものを壊せる自由度があり、ほぼステージ内のどこにでも行けてしまい、イベントをスキップしてもゲームが破綻しない)最強の作品であることは間違いなかった。なので、そんな最強の作品に、最強の大人の事情ブレイクが重なって、ゲーム市場稀に見る感動が巻き起こされたわけですね。 ある意味、ゲームハード登場と同時、あるいは、直後に登場する、ハードメーカーのゲーム作品は、他社にとってはリファレンス的な存在になるわけですが、こんな最強の作品を、Nintendo Switch 2の発売後すぐに出されてしまったら、サードパーティメーカーはどうしたらよいんでしょうかね……とか思えてきますし、仮に「ドンキーコング バナンザ2」が出るとしたら、これ以上の仕掛けをするなんて不可能でしょうから、どうしたらよいんでしょうかね……。 まぁ、ゼルダの伝説も、「ブレス オブ ザ ワイルド」後に「ティアーズ オブ ザ キングダム」が出てきた前例もありますので、そんなこと我々が心配する必要なんてないんでしょうね。 話は変わりまして、ドンキーコング バナンザ終了後は、そんな「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(BotW)のNintendo Switch 2 Editionをプレイしています。4K 120Hzのテレビも買いました。 ドンキーコング バナンザプレイ後に、BotWをプレイすると、急に、BotWgが不便に思えてくる瞬間があります。BotWを最初にプレイした時って、「あんなに、自由に、行きたい場所に行けた」と思っていたはずなのに。 ドンキーコングなら、目の前の山をぶっ壊して、山の反対側に行けるのになぁ、とか、最強ゴリラなら体力(がんばりゲージ消費)関係なく、どこにでも這って登っていけるのにな、とか。 あと、こういうシーンで、端っこに土が持ってあると、持ち上げたくなります。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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