INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■改めて読んでみたらホラーにも見えてくる。もし教科書名作『白いぼうし』舞台が青山墓地からだったら2022年11月19日(土) 0:00:00 |
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先日、小4長女と、小学校の国語の教科書に載っている話で印象に残っているものについて、話をしていました。 僕が小中学生の時に読んだ話の中で、印象に残っているものは、
やはり、戦争に関する話については、子供心にグッと来るものがあり「ちいちゃんのかげおくり」は一昔前にネット上でも話題になっていたのを観たことがありましたし、「一つの花」についてもかなり印象に残っています。なんでも「ひとつだけ ちょうだい」ともらいたがる女の子。戦争に向かう父親のお弁当のおにぎりも「ひとつだけ ちょうだい」でもらってしまう。戦争が終わり、お魚もお肉も食べられるようになった世界の描写。先生の手助けがありながら物語を咀嚼していったことは、よく覚えています。多分、全国の小学生はここで「赤紙」(召集令状)という言葉と意味を知ります。 「ちいちゃんのかげおくり」は、頭の中で「フランダースの犬」と重なるところがあって、主人公が幸せな気持ち……おそらくドーパミンの脳内分泌に誤魔化されながら命を落としていく様、本人は幸せな気持ちだが、第三者から見ればとても不幸に見える話。うわぁぁぁ。 で、そんな「ちいちゃんのかげおくり」のあまんきみこさんの作品で、同じく教科書に載っている「白いぼうし」という話があります。 主人公は、タクシーの運転手。客(老紳士)を下ろして、ふと前を見ると、白い帽子が道路上に置かれていることに気づく。このままではタクシーを進められないので、帽子をどかそうとすると、帽子の下から蝶々が飛んで行ってしまう。おそらく子供が帽子の下に蝶々を閉じ込めていたのか!と気づいたけどもう遅い。子供が悲しむかもしれない。でも、偶然タクシーに積んでいた夏みかんを入れて置いて帽子で隠したら、蝶々が夏みかんに変身した!と驚くんじゃないかな?みかんを隠し、タクシーに戻ると、タクシーの後部座席に「おかっぱの女の子」がいて、早く行ってちょうだい!とせかす。タクシーの運転手は、夏みかんを見つけた子供のその後を見届けたかったのだけど、それは叶わず。タクシーを進めたら、後部座席の「おかっぱの女の子」はいなくなっていて、代わりに外を蝶々が舞っていた……みたいな話です。 なぜこの話を覚えているかというと、この時に登場した「おかっぱ」という言葉の意味が分からず、クラスの子が先生に「おかっぱって何ですか?」と聞いたら、「このクラスだと○○さんみたいな髪型だよ」と答えたので、そこからその子が「おかっぱー!」とイジられるようになり、泣き出してしまった…という事件があったので。 先生は「ワカメちゃんの髪型だよ」とでも言っておけばよかったんでしょうけどね。 この「白いぼうし」の話を読んだ時は、おかっぱの女の子は蝶々の化身であり、再度子供につかまりたくなくて、子供が戻ってくる前に逃げたくて、タクシー運転手に車を進めるようを促したと理解しました。 ただ、その後、この女の子はいきなり消失するわけで。 大人になった今となっては、即座に連想するのは、青山墓地でタクシーを拾う暗い女性 or タクシーを拾って青山墓地まで向かわせる暗い女性なわけで、女性が居なくなると、後部座席のシートはぐっしょり濡れているパターンですね。 大人になって、心が穢れてから、教科書を読むと、印象が変わりますね。 【追記】ヘルマンヘッセの『少年の日の思い出』を忘れてた。「そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな。」エーミール! 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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