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スラング、隠語、忌避語のカテゴリの話を書いたわけなのですが、一般にそのカテゴリに属するとされている語に「きちがい」があるかと思います。 この言葉は、テレビで使用してはいけない語になっていたと思いますし、口にすることもよろしくないとされていたはず。 これで思い出すのが、僕の父が、この言葉を、「最上の誉め言葉」だと思い込んで使っていたことで。窘めても、直ることはなかった。 逆に、当時の社会情勢のこともあって、「オタク」という言葉を大変忌避していました。 僕は小学生の頃に、何度か、父親から「お前はオタクになるなよ」と言われていたことがありました。 この場合、オタクとは具体的に何を指すのか? 当時の社会情勢のことを考えると、1988年(昭和63年)に発生した、連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤について、当初メディア等で報じられていた姿のことを指していたのかな?と思います。 あの事件の時、僕は小2か小3くらいでした。僕が住んでいた場所から、さほど遠くない場所で発生した事件ということもあり、また、当時は犯人が女性名を名乗っていたこともあったりして、学校の朝の会などで「知らない男の人に付いて行ってはいけません。知らない女の人にもついて行ってはいけません」と、くりかえし注意喚起されていたことをよく覚えています。 当時、テレビのワイドショー等で報じられた、宮崎勤の「オタク像」のようなものは、かなりおかしく歪曲されて報じられたものだったというのは、今なら分かることですが、当時はセンセーショナルに報じられ、当時の大人たちはそれを信じ切っていたかと思います。自分の子供が事件に巻き込まれるのも嫌なのと同じように、自分の子供が将来、宮崎勤のようになってほしくないという思いもあったでしょう。「お前はオタクになるなよ」というのは、そういった切実な願いが込められていたかと思います。 それから当時、「宅八郎」というタレントがテレビを賑わしていた時期だったかと思います。当時は、「リカちゃん人形を舐める気持ちの悪い人」という印象で、それが「オタク像」の代表だったようにも思います。 実際、あの人が、何の分野のオタクだったのかは、よく分かりません。ただ、そういうイメージを演じていただけだったのかもしれません。良くも悪くもタレントだったというわけでしょうかね。 (余談ですが、「宅八郎」の名前の漢字を調べるためにググったら、去年、若くしてお亡くなりになっていたことを知りました。ご冥福をお祈り申し上げます) そういうわけで、当時、「オタク」を忌避語みたいな扱いをしていたみたいです。で「オタク」は悪い言葉だけど、「きちがい」は良い言葉だと思っていたようで。 いや、それは違うって。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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