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■ピンチをチャンスに変えられる人材?人財?ってなんなんだろう。

2020年10月 5日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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今から14年くらい前に、仕事の都合である日突然(出社したらその場で)「今から福岡に行ってこい。1~2週間くらいで終わるから」みたいな感じで福岡に出張し、そのまま4か月間、帰ってこられなかったということがありました。

いわゆる炎上案件で、大量の労働者が突っ込まれたものの場所もPCも少なく、昼夜交代制になっており、土日関係なく、毎日夕方18時~朝11時までの夜勤を行い、毎月200時間超の残業をこなしていました。

若かったのでなんとかなったのと、まだITバブルがあったので、残業代がフルに出たこともあって、モチベーションは維持できていたのですが、現代の日本社会みたいに、裁量労働制の名の下に残業代が出なかったとしたら、どうなっていたことか。

たぶん、仕事を辞めていたでしょうね。

とにかくまぁ、社会人3年目として究極の「ピンチ」を味わっていました。

その数年後、会社が社員に掲げるビジョンとして「ピンチをチャンスに変えられる人財」みたいなのを見せられた時「あのピンチはどのようにチャンスに変えればよかったのか?」と思うようになりました。

今から思えば、ITバブル中でフルで残業代が出ていたときに、若くて体力もあって、200時間越えの残業を何か月もできたというのは、ある意味「チャンス」どころか「ボーナスステージ」だったんじゃないかと思わなくもないですが、当時は肉体的にも精神的にも辛くて、まさに「ピンチ」だと思っていました。

たぶん世の中には、チャンスに変えられるタイプのピンチと、チャンスに変えられないタイプのピンチが存在し、すべてのピンチがチャンスに変えられるわけではないのだと思います。

例えば、極端な話、惑星が破壊されるレベルの隕石が落ちてくるピンチをチャンスに変えることなんて、早々できないんじゃないかな、とも思います。

(すごい回避手段を思いついて、人類史に名前を残すスーパーヒーローになるというチャンスはあるかもしれませんが)


逆に言えば、全てのピンチをチャンスに変えられるとは思わないが、チャンスに変わりうるピンチを見逃さないということの方が重要そうな気もします。

先日聞いた話ですが、あるアイドルユニットがデビュー直前に、センターの子が骨折したのを見て、プロデューサーが「これはチャンス」とばかりに、嬉々としてシナリオを書き換えていたとか。

たぶん、チャンスに変わりうるピンチを見逃さないことに長けているのかもしれません。

まぁ、昔から……セーラー服を脱がさない時代から、48人とか46人の多人数アイドルを扱う時代まで、ありとあらゆる試行を試しているからこそ、そんなことができているんでしょうね。この方は。というか、実は成功しないチャレンジが山ほどあるけど、成功したチャレンジが目立っているだけということだったりするみたいですけどね。

山ほどチャレンジしているから、一握りの成功がつかめる、という。

あ、この方のことではないですが、なんならチャンスに変わりうるピンチを自ら起こしている人もいるかもしれません。マッチポンプ式のピンチですね。

そういえば、システムが不稼働状態に陥ったところから持ち直させたり、炎上案件を平定させて評価されヒーローになる人はいるが、システムを長期安定稼働をさせ続けていると評価されないという悩みを見かけることもあります。

この場合って、評価されることを目的にしたいなら、手段は別のことを選んだほうがいいということかも知れません。

もちろん、会社や上司に、「評価軸を変えさせる」と働きかけをするのも重要だとは思いますけどね。

安定稼働をさせ続けることの重要性は置いておいて、それが重要なのはわかっているものの、その人の目的として、「安定稼動をさせ続けること」が目的でなく、「会社や上司や社会からの評価を求めること」を目的とするなら。

安定稼働をさせ続ける努力が評価につながらないなら。

評価手法を改めさせるというアイディアの他に、やることを変える(鞍替えする)というのも、手段なのかもしれません。



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