INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■言葉は生き物。だけどモヤモヤ。教授と教示。議論が煮詰まると煮え切らない。モヤモヤ2020年10月 3日(土) 0:00:00 [さくらのブログから転記] |
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スタッフ部門からライン部門に対して、管理的な意味で(悪い意味でなく)上から指摘をするときに「○○をご教授ください」というメールが送られてきたとき、あるいは後輩からのメールで「○○をご教授ください」と書いてあった時。 そのメールに対して返信をするとき、最後に一言「ご教示の間違いですね」と付け加えてしまってよいかどうか、悩む。 ウゼェなこの社員!あるいは、ウゼェ先輩だな!と、自分が悪人っぽく思われたくないな、という想いが頭をもたげる。 いや、人間が社会人生活を営む上で、悪人に見られたくないなどという理想を実現することは、そもそも困難だし、教えてあげるのは悪いことではないんだろうけど。 でもまぁ、言葉はそもそも生き物であり生物(ナマモノ)であるとも言われる。 生き物とは進化するものだし、ナマモノは腐りやすい(変化しやすい)ということである。 20年前には考えにくかったことだが、「全然」は肯定的な強調表現として認められつつあり、肯定的な質問に対して「全然」の2文字だけで応答した場合も、肯定的な応答としてみなされているシーンにしばしば出くわすことがある。 先日もあるタレントさんが、番組上で「議論が煮詰まる」を「煮え切らない」の意味で使っていて、それをSNS上で指摘している人がいたが、「誤用が大半を占める言葉なら、その正確性はあまり考えない」と突っぱねているのを見かけた。 もしかすると、あと20年もすれば、「議論が煮詰まる」(本来の意味は、議論が付いて結論が導かれること)が「煮え切らない」(議論が行き詰まって結論が出ないこと)という意味として一般に広まっているのかもしれない。 そういえば、「斜に構える」は、当初は、剣道の中断で構えている状態を指し、改まって対峙することを意味するものであったが、いつの間にか(体を斜めに構えるようなイメージで)物事に対してうがった見方をし、矛盾点を見つけたら即指摘してやろう、いや、無理にでも矛盾と見なして攻撃してやろう、皮肉で不真面目な態度で臨んでやろう、みたいな意味として使われていることもある。 昨今だと、「地獄の窯が開く」(盆・暮れくらいは鬼も地獄のお仕事を休む)を、地獄界と人間界を繋ぐ門が開き、鬼たちが地獄から人間界へ出てきて大虐殺をする(=大混乱)という意味だと捉えている人もいたりするけど、それも10年も経てば正確な意味としてすり替わるかもしれない。 そんなわけで、冒頭の「教示」を「教授」と誤用しているメールに対しては、メールで本来やり取りされている大問題と比較して、それを指摘してやることがあまりにも小問題なので、指摘するのはやめておこうかなぁと思う。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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