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■めまいがする時代の変化、常識の変化、NGラインの変化

2020年 5月17日(日) 22:19:08 [さくらのブログから転記]



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志村けんさんの死去をきっかけとして、YouTubeのイザワオフィスの公式チャンネルで、過去の「志村けんのだいじょうぶだぁ」をまとめたものが公開されております。

本来はテレビで流したいところだが、処々の事情によりテレビで流せないのでYouTubeで流すという、結構勇気ある決断だったかと思います。処々の事情とは、田代まさしさんのことなんだと思いますが、そういう「タブー」めいたものは、テレビよりは「マシ」なのがYouTubeの世界なんでしょうね。

いや、まぁ、タブーかどうか、人により意見が分かれるし、最近の状況から言えばむしろタブーとすることの方が問題ではないか(世間から切り離したり、収入を断ったりする方が、むしろ社会復帰を遠ざけてしまう)というのもあるのですが、昨今のテレビ・映画業界では、やっぱりクレームを恐れるばかりに、遠ざけがちなんでしょう。

そういう意味では、YouTubeでの公開ならば、クレーム対応は事務所が事故の責任の下に行えばよい「だけ」ということにおなるので、比較的通しやすいのかもしれません。

ところで、そんなタブーの存在しないはずのYouTubeでの「志村けんのだいじょうぶだぁ」の公開ですが、 #8 が一時公開を取り下げられておりました。

そういったタブーとは無縁ということで、YouTubeというメディアが選ばれたんだと思っていたので、いったい何が起きたのか?と思ったのですが、どうやら、家賃を払えない学生と大家さんのコントの中で、学生(田代まさし)の部屋のふすまに貼られたヌードポスターが映ってしまうシーンがあり、「さすがに18禁エロはYouTube的にはまずい」という判断が下されたんでしょうね。場合によっては収益化停止(収益は寄付されると表明されておりますが、そういう事情はYouTube的には関係ない)、チャンネルそのものを消されてしまう恐れもありますからね。

それにしても、逆に言えば、1980年代~1990年代のテレビ事情的には、ゴールデンタイムの、子どもが見るようなコント番組にヌードポスターを貼るのは「アリ」だったというわけですね。

そういえば、志村けんのバカ殿様でも、正月スペシャルのすごろくで、上半身裸の女性が出てきていたような気もします。

そのころ、自分は小学生か中学生くらいだったと思いますが、普通にテレビに出ていた上半身裸の女性を見ていましたからね。

っていうか、さほど有名になる前の はるな愛が、バカ殿様のおケツにアレをぶっさすみたいなシーンもあったような気がするし。

おそらく、上に書いたようなシーンは、いずれも2020年代としてはNGということになるかと思います。

なんなら、2人のお笑い芸人が隣同士に並ぶタイプの漫才で、ツッコミと称して相方を叩く行為自体が忌避されるようになるかもしれません。

「ぺこぱ」の突っ込まないツッコミが重宝がられそうですね。

いわゆる、お笑いでいうところの「イジリ」の根本が「イジメ」を「笑う」感情の延長にあるということが、最近なんとなく共通認識になりつつあるようですし。

相撲の「かわいがり」(かわいがってやるよ)が、イジメからきているというのが、ほぼ共通認識になっているのと同じかな。

8年くらい前に、ジョークソフト「疑似シリーズ」で、ウィンドウが不意に動くのを「時代遅れ」と糾弾するメールが来たことでショックを受けたことがあったのですが、世の中の時代の変化、常識の変化、NGラインの変化は、目まぐるしく変わっているのかもしれません。

あるいは、そういう常識の違い、NGの違いが、インターネットの普及等々の様々なことから明らかになったということかもしれません。

小さな、無視すべきクレームが目に付くようになったとみるべきか。

あるいは、多種多様な小さな声が拾われるような時代が来たと見るか。

クレーマーと見るか。

マイナーだった人権侵害の可視化と見るか。

テロリストの要求には応じないが、銀行強盗の要求には応じるのか。

時代の変化という言葉で片づけてしまうのは簡単ですが、こういったトラブルが地震に降りかかった時、どう行動するかを瞬時に正しく(後々の人が正しかったと振り返ってくれるような身の振り方を含め)判断するのは、なかなか難しいことです。




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