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■公文書破棄問題と自作ソフトのヘルプ破棄問題

2019年 8月29日(木) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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最近、公文書の破棄や改ざんの問題がクローズアップされたことがありました。
第二次世界大戦の終戦直前に、戦犯として追及されることを恐れて、公文書の焼却を全国に指示したという話から、国会での野党からの追及やマスコミ/市民団体からの追及を恐れての破棄であるとか、そもそも物理的なスペースやハードディスクの空き容量の問題からの破棄まで、いろいろありました。

物理的なスペースやハードディスクの空き容量の問題からの破棄の場合、職員は「自分(達)の仕事に必要か」を判断基準にして、破棄しないか/するかを選択するため、歴史的な重要性が判断基準にならず、歴史的に重要な資料が破棄されてしまうこともあるのだとか。

世間的に重要度が高いかはわかりませんが、自作のソフトについても、今自分がレンタルしているサーバの維持が困難になったら、破棄されることになります。

レンタルサーバの維持費用の捻出は、私の趣味の費用で出しているわけですが、子供の習い事が増えたり塾に通うようになったり大学に通うようになって、生活費が増加すれば、私の趣味に費用は簡単に削られるわけで、あっという間に維持困難になります。

いちおう、寄付の受け付けやGoogle広告の掲載は行っていますが、日本では寄付の文化がないことと、最近ではWeb広告のヒット率が低下していることから、収益にはほぼ繋がっていません。

現在の寄付状況の事を考えると、クラウドファウンディングとかをやろうとしても、散々な結果になるのは目に見えていますし。

サーバの中身がなくなれば、公開中のオンラインソフトにしても、各種記事にしても、ブログにしても、オンラインヘルプにしても、この中に作ったものは無くなります。

「窓の杜」からもダウンロードできるようになっていますが、以前(20年くらい前)に、窓の杜は、メイン配布元がある場合のミラーという位置づけなので、メインの配布先が停止すれば、窓の杜での配布は停止すると、当時の編集の方から聞いたことがあります。
それ以前に、先日の「自虐ツイート」の件もありましたし、窓の杜自体の存続がどうなのか、という心配もあります。

Vectorについては、メイン配布元がいなくなったからといって配布停止することはないと思われますが、最近ではライブラリ更新の人員不足で、更新頻度を大幅低下させる旨の連絡が来ておりました。モチベーション的なことかもしれませんし、そもそも事業としてサステナビリティがなくなってきているのかもしれません。

なにせ、PC向けのオンラインソフトに、今、どれほどの重要性があって、どれほどの収益につながるのか。
スマホ用のゲームアプリならまだしも。

となると、既にユーザーの元にダウンロードされている圧縮ファイルであるとか、大昔に雑誌収録された際のCD-ROMやDVD-ROMなんかが、僕の書いた文章の生き残る場所になるかもしれません。
(もちろん、オンラインソフトそのものも)
大昔に雑誌収録されたものであれば、国立国会図書館に入っていたりしませんかね。
これは、オンラインメディア(ダウンロード文化先行)時代以降にはない利点かもしれません。

そういえば20年くらい前、「いじくるつくーる」のヘルプを「ドキュメントライブラリ」として大規模に整備した際にも、同じようなことを思ったことがありました。結局、最後に残るのは、オフライン上に置かれたファイルになるのではないか、と。

あのころは、MSDNライブラリが納められたDVD-ROMにあこがれていました。
仮にこの先、マイクロソフトが終焉を迎えるにしても、マイクロソフトが作成した大量のMSDNライブラリ、文書群、月間記事群は、このDVD-ROMの中に残ります。たぶん、半世紀ぐらいは。

いじくるつくーるに含まれる大量の記事「ドキュメントライブラリ」を含んだDVD-ROMとか、ユーザーのハードディスクにも、たぶん、残ります。たぶん、半世紀ぐらいは。

最初に書いた公文書の話ほど、重要度の高い記事ではありませんが、製作時に考えた経緯とか、開発当時の技術的な背景とか、その時の想いとかは、ふんだんにヘルプ内に残しておく方が、よさそうな気がしてきました。

レンタルサーバが維持できなくなる時や、窓の杜・Vectorなどが維持できなくなる時などは、いつ訪れるかはわかりませんが、おそらく半世紀後とかを考えれば、普通に訪れていてもおかしくないので。

そのころにDVD-ROMを読める機器が残っているか、みたいな問題はありそうですけどね。
今のフロッピーディスクみたいに。




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