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■先週、天気の子を観てきたのだが、感想が頭の中にうまく浮かばなくてどうしたらよいか…

2019年 7月29日(月) 9:00:00 [さくらのブログから転記]



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先週、新海誠監督の最新作「天気の子」を観てきました。

前作「君の名は。」で、一躍有名人になってしまいました。新海誠監督。

その年一番の名作だったと思っていた「シン・ゴジラ」を興行収入で抜いてしまったこともあって、よくわからん妬みが発生してしまい「次回作を観に行くかどうかは世間の評判を聞いてから決めよう」と思っていて、初日には観に行きませんでした。

で、その後、聞いた感想としては、

  • デートムービーには向かないらしい。
  • セカイ系
  • 2000年代前半のエロゲ原作らしい。
  • というか、PlayStationでやるドラとして出ていた作品らしい。
  • 「も」……も!?
ということで、俄然、観に行きたくなってきました。

先週水曜日。

新宿へ行く用事があって、新宿駅南口を利用したのですが、

201907_tenkinokocm_02.jpg

201907_tenkinokocm_07.jpg

新宿駅が「天気の子 STATION」になり、南口は「天気の子 口」になっておりました。

なんだこれ? どうなってるんだ?

その後、周囲を見回すと

201907_tenkinokocm_06.jpg

駅コンビニ「NewDays」にも天気の子の宣伝が置いてあるし、

201907_tenkinokocm_03.jpg

なぜだかSUNTORYの天然水がコラボしているし、

201907_tenkinokocm_05.jpg

SOFTBANKもコラボして宣伝しているし。

このほかに、電車の中では、天気予報サイト(tenki.jp)もコラボしているのを見かけました。

(さすがに、電車の中では写真を撮れませんでした)

見かけるコラボ宣伝の量に、ちょっと胸焼けがしてきた。

このコラボを決めたのは、おそらく、各社が作品を観る前だったんでしょうから、前評判、おそらくは「君の名は。」が大ヒットしたことを受けて、各社はコラボ広告を打っているんでしょう。こんなに横並びでコラボ広告をすることになるとは。

ってか、JR東日本が「天気の子STATION」「天気の子 口」って、どんだけやるんだ…。

ちなみに、映画が始まる直前も

201907_tenkinokocm_08.jpg

(これはテレビCMです)

SOFTBANKのお父さん犬が映画中に2回登場しているので探してみてね、とか。

コラボのやり方の規模がでかすぎる。

胸焼け倍増。

以下ネタバレ込みになります。
















冒頭にバニラトラックがモロに登場するし、途中でも実名のカップラーメンがモロに登場するし、いろいろ驚かされましたが、「きれいな東京」「きれいな都会」を描くのは、うまいですね。

(他はきれいに描いても、都会は汚く描くことがうまい監督という方が多数派のはず)

他の映画監督の作品でも絵がきれいな作品は多いですが、都会をきれいに描ける監督は、なかなかいないでしょう。

それから、中盤で出てくる、花火を空撮しているかのようなシーンも、すごい。度肝を抜かされました。

ってな感じで、絵はきれい。

で、内容についてなのですが、正直なところ、感想が浮かんでこないのです。

良いとか、悪いとか、そういう評価が、頭の中から浮かんでこない。

こういうことって、なかなか無いです。

ひどいアニメ映画(ゲド戦記とか)を観たときには、「悪い」という評価が浮かんできたわけなので、そういった感覚が出てこないということは「悪い」わけではない。

デートムービーに向かないのかな?

僕はデートムービーをあまり観たことはないですが、デートムービーでもよいのではないかと思います。新海誠監督らしく、ボーイミーツガール/ガールミーツボーイを描き、新海誠監督らしくなく、最後には明確に再会しますからね(「君の名は。」は「らしくない」側の作品です)。

セカイ系」は、確かにその通りでした。

セカイ系とは、『主人公/主人公格の男女の選択一つで、世界が救われたり滅亡したり…といった感じで、「つながっている」』といったような、ライトノベルやサウンドノベルにありがちな作品形態のことを指します。「天気の子」は、まさにそれです。

プレステのやるドラ/2000年代前半のエロゲ原作については、僕自身はプレイしたことはありませんが、まぁそうなんでしょうね。ネットで調べてみると、そのゲーム作品の、ルートの一つみたいな感じだそうです。

僕の観た感じでは、後半に「ONE ~輝く季節へ~」っぽさを感じました。

「えいえん」ってやつです。

この用語は、わかる人にわかればよいです。

」については、よくわかりませんでした。

というか、内容については、事前の宣伝でなんとなく予想の付く感じではありました。

<事前の想像>

ボーイが都会でガールに出会う。そのガールは100%晴れ女で、それを金稼ぎに利用する。

みんなが幸せになる一方、物語の中盤では「起承転結」の「転」が起きるのだろうことは想像できる。

どうやら、ボーイは逮捕されるらしい。逮捕理由は事前には想像できないが、例えば100%晴れ女の利用しすぎで詐欺扱いされて逮捕とか?

それと並行して、きっとガールが消えるんでしょう。でも、最後にはガールはボーイの元に戻ってくるんでしょう。

終わり。

</事前の想像>

まぁ、8割くらい、合っていましたかね。

ボーイは家出少年でした。家出の理由は明確には描かれませんでしたが、その後、ネットで調べたところでは、劇中に登場した本から、「父親と仲が悪くなったため」であるとのこと。

逮捕(補導)された理由は、全然違ってた。まぁ、これは事前の宣伝からはわかるわけがなかった。

途中、「君の名は。」の瀧くんと三葉/四葉が登場していたと知ったのは、スタッフロールの時でした。

え?どこに出てたの? 全然わからなかった…。

瀧くんの登場は、かなり明確だったようで、立花家で天気操作を行うシーンで登場していました。

たしかに、「ここで歳の近い男性キャラが登場してボーイと会話するのは不自然だな」と思っていましたが、なるほど、そういうことだったのか。

三葉は、指輪購入シーンで登場していたとのこと。

やけに売り場のお姉さんの顔を隠すなぁと思っているところで、「ハイ、ネタ晴らしです」みたいな感じで顔を映しているシーンがあって、不自然さが満載だったシーンがありました。僕自身は答えがわからず、モヤモヤしていましたが、なるほど、そういうことだったのか。

四葉は記憶に残っていませんでした。

んで、ガールはボーイの元に戻ってくるのですが、そのせいで東京が水没するという、世界にとってはバッドエンドで終わっていました。ここまでして、ボーイとガールを再会させようというのは、新海誠監督らしくないっちゃー、ない。

「君の名は。」で味を占めたんでしょう。こういうエンドに。

ってか、三葉はせっかく田舎から都会へ出てきたのに、この世界線ではその都会は水没しちゃうんですね。

田舎は隕石で壊滅し、出てきた都会は水没。不幸な運命。

あとで探した解説サイトでは、瀧くんと三葉は四谷の階段で再会するそうですが、そのあたりは「天気の子」の世界線では水没してしまうとのこと。あらららら。

で、新海誠監督の信条・心情から、作品の解釈を求めるべきかもしれません。

ある人は、こんなことを呟いていました。

新海誠監督が、名声と資金を得た結果、やりたい作品ができた

あの(君の名は。が有名になる前から想像して)新海誠監督の作品が、様々な企業がコラボを申し込み、実際コラボし、あちこちに宣伝が登場する様子は、実に小気味よい

この意見を参考にさせてもらおうかな、と。




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