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■「来る」を観てきた話。「らじおと」リスナーなので。

2018年12月 9日(日) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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ホラー映画「来る」を観てきました。

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普段は、ディズニーアニメとか、アヴェンジャーズ系の映画とか、どっちかというと有名どころとかハリウッドのアクション映画を観ることが多く、ホラー映画はあまり観ないのですが……、今回は、いつも朝のラジオ「伊集院光とらじおと」でお声を聞いている伊集院光さんと柴田理恵さんがご出演されるということで、興味を持ちました。

事前情報として知っていたのは、上記お二人がご出演されているということ、伊集院光さんが「ホラー映画のシン・ゴジラ」と評していること、ホラー嫌いの伊集院光さんが視聴可能なレベルの演出程度であること、CMに出ているザキヤマさんは映画本編には登場していないということくらい。

んで、実際観てみた感じだと………。

これまで見たことのあるホラー映画って、だいたい次の3つに分類されるか、各要素が混じっていると考えていました。

  • 映像が怖い/ビックリさせる演出がある
  • 後味が悪い
  • もはや笑う
3番目の「もはや笑う」は、一部のゾンビ系映画とか、「貞子vs伽耶子」とかを思い浮かべて書いています。

「来る」の場合だと、映像については若干気持ち悪い表現があるものの、すごく怖いとか、ビックリするといったシーンはありませんでした。

CMにも出てくるとおり、血の付いた手が曇りガラスの向こう側から叩き付けられたり、白目を剥いた女の子が恐ろしい声で話したりしますが、意外なほど、ビクッとするような感覚はありませんでした。おそらく「ああ、来るぞ、来るぞ」という雰囲気が事前に、都度都度醸し出されるからかもしれません。

(そういえば、初めて「ひぐらしのなく頃に」をプレイしたときの「嘘だッ!」は、本気でビクッとしました)

後味が悪いというわけでもない。

ストーリーに関わることなので詳細は書けませんが、エンディング後に変な後味の悪さは残らなかったです。

最後の「もはや笑う」は、ちょっと該当していた気がします。たぶん、伊集院光さんが「シン・ゴジラ的」と評価した部分かと思います。ああ、そう来るか、と。

映画全体が「シン・ゴジラ的」というわけではなかったですが、映画全般的に、ホラー映画としては、確かになんとなく新しい描写方法のようなものを感じました。あと、女の子(志田愛珠)の怪演っぷりと、柴田理恵さんの怪演っぷりは、たしかにすごかったです。

志田愛珠ちゃんは、まだ4歳だそうで。

柴田理恵さんは、「アクティブな演技」という要素と「年老いた老婆」という要素を同時に実行可能、と。ああ、実は柴田理恵はすさまじい女優だったんだと再認識できました。


イクメンパパを演じる妻夫木さんの役は、観る角度が違うと全然違う印象になるという、物事の見かけの複雑さが素晴らしいと感じました。このあたりは、原作小説「ぼぎわんが、来る」の方で意識して描かれていた描写であるとのこと。

伊集院光さんについては、近年、ダイエットのために外を長距離ウォーキングしていたりするためか、なんとなく(以前と比べて)ゲッソリ痩せている感じがしたり、日焼けのためか顔が黒っぽくなっているんですよね。そこら辺が、なんとなく「負のオーラを纏っている」雰囲気を醸し出しているんですよね。ホラー映画として、あの役にはピッタリだったんじゃないかと。

黒木華さんも、どことなく負のオーラを纏ったような演技が得意なので、ああいう役になったんでしょうからね。

伊集院光さんは、黒木華さんが纏う負のオーラと同様の理由で選ばれたんじゃないかと、思ってみたり。

ところで、所々で「たばこを吸う演出」が登場します。

昨今のテレビの演出では一切観られなくなりましたが、映画とかVシネマとかでは、まだよく観ます。

テレビが倫理規定自縛に悩まされる中、映画にはまだまだ自由さが残っていることが、なんとなくホッとしました。



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