INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■なぜトレンドマイクロのiOSのあの件は大手メディアが取り上げないのだろうという疑問を見かけて2018年11月11日(日) 0:00:00 [さくらのブログから転記] |
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先週日曜日、トレンドマイクロのiOSの例の件でINASOFTの人のコメントが見たいという要望を見かけてという記事を公開しました。 ところでこの件に関連し、なぜテレビや新聞等の大手メディアはこの件を報道しないのか?という疑問をツイートする人が多くいたように思います。 何でこんなに大事なのに、報じないんだろう?という感じで。 何かしらの陰謀があるのではないかという意見も見えました。 きっと、ただ単に数字が取れにくそう、とか、これで数字を稼ぐよりも、この会社にセキュリティ不安を煽ってもらった方が数字が取れそう、みたいな思惑はあるかもしれません。 ただ、それ以前の問題として、「直接の被害者の声」が聞こえてこないからというのはありそうです。 直接の被害者は、いわゆるITリテラシーの低い方なので、被害を受けていることに気づかない or 声を上げることもない。 今、大きく懸念の声を表明しているのは、専門家やITリテラシーの高い方です。トレンドマイクロのソフトウェアの利用者でないし被害者でありません。(たぶん、利用したいとも思わない方々) なので、そう言った声を捉えて、義憤に駆られて記事化しなきゃ!という気概の記者の方が現れにくいのかもしれません。 同じ他人事の義憤にかられるなら、タレントや元オリンピック選手の不倫を報じたほうが数字が取れるでしょうから。 思えば、連続誤検知の時は、僕という被害者がいて大きく声を上げてたし、当時の読売新聞の取材によれば、僕以外にも何人か被害者がいて声を上げていたみたいだから、読売新聞は取り上げることもできたんだろうと思います。 【追記】 逆に、連続誤検知の時と、今回のAppStoreからの削除された件の共通するところとしては、多くの人の認識として、これが「人間の意思が入ってしまった上での人災」だと思っていることだと思います。 普通、プログラムのバグや運用のミスは、人災だったとしても、人間の意思が入ってしまったものだと解釈されることはないでしょう。 それに対し、連続誤検知の件は、誤検知発覚後の、対応者の様々なミスが重なったり、事なかれ主義的・大企業病的な対応のまずさもあって、人間の意思が入って事態を過度に悪化させてしまったと認識されているかと思います。 今回のAppStore削除の件も、問題発生直後に事態の深刻さを認識し、同社ネットワーク上にアップロードされてしまたプライベート的情報を削除したところまでは良かったものの、"あのプライベート的情報収集は必要なことだったんだ" とCEOが開き直るような釈明をしてしまい、"むしろ我々はこの必要なことを遂行するために、Apple社を説得しているんだ" 的な発表をしてしまったせいで、事態の深刻さがさらに増してしまった感があります。説明の辻褄が合わなくなってしまいましたし、同社の立場も(少なくとも周囲のITリテラシーの高い方からは)反社会的な意思を持っているんじゃないかと認識されてしまいました。 事後の経営層の対応が、事態をより一層深刻にしてしまいました。 【関連記事】 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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