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■夜が来ると月が昇ることが当たり前の発想はどこから来たのか?

2017年12月27日(水) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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だいぶ前のことになるけど、あるタレントさんが20歳以上にもなって、「月が昼間に出ている」ことに気づいて、天変地異が起きたと思って母親にそのことを伝えたところ、「何当たり前のこと言ってんの?」と言われてしまった、というようなことを言っていました。

どうやらその方は、「太陽が沈むと、海で冷えるので少し暗くなって、その後、月として昇ってくる」と思っていたとか。

んなわけないんですけどね。

というか、そもそも、「夜になると月が出てくる」「月が出ているのは夜」と思い込まされてしまうことって、幼児教育の中で、けっこう存在していたりするんじゃないですかね。

朝7時ごろからEテレで放送している子ども番組内で歌われていた歌の歌詞で、夜の象徴として「月が昇る」と言っていたり。

子ども向けのタブレット用のアプリで、ゲーム内で時間帯を示す手法として、「窓の外に太陽が出ていたら昼間」「窓の外に月が出ていたら夜」であることとしていたり。

そういえば、最近のゼルダの伝説でも、夜になると月が昇ってきましたっけ。

父親が持っていたアナログの腕時計で、昼間は太陽の絵が表示され、夜は月の絵が表示されるギミックが搭載されているものがありました。

そりゃ、夜の訪れと共に月が昇ってくるという刷り込みが発生してしまうのも、無理はないかも知れない。

実際のところ、太陽が一周する時間(地球が自転する時間)と、月が一周する時間は等しくありませんからね。

地球が一日に一回自転するのを追っかけるように、月は27日くらいかけて公転していますんで。

見かけ上、太陽を月が追い越すような動きになっているはず。

普段は明るすぎて、太陽を追い越す月の姿は見えませんけどね。きちんと見えるのは、日食のタイミングくらいでしょうか。

だから、夜が訪れるのと同時に月が昇ってくるのは、27日に1回ってことになりますかね。

多分その日は、月は、太陽の光を真正面から受けているので、満月になっているでしょうか。

(そして希に、月食が起きる)




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