INASOFT 管理人のひとこと


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■「いいから言った通りに作れよ」と言われた経験

2017年12月26日(火) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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他者依頼でソフトウェアを作る場合に、依頼者と仕様について詰めている中で「いいから言った通りに作れよ」と言われることは、仕事よりは趣味の世界のモノづくりの時の方が多い。もうだいぶ時間が経ったので書いちゃってもよいかなと思うんだが、フリーソフトの要望でそういうのがあった。

具体的には、その人が言うことを僕が理解した範囲で書くならば、フリーソフト付属のテキストドキュメントは読む人と読まない人がいて、ぶっちゃけ読まない人の方が多いんだから、通常版と併せて、テキストドキュメントを付加しない版も配布したらいいんじゃないか?というように聞こえた。

でも、テキストドキュメントなんてせいぜい十数KB程度しかないし、圧縮したら数KBくらいにしかならないし、テキストドキュメントを省略した版を作ったところで、メリットが生まれるような感じがしない。なので、相手の言っていることを読み取り間違えたんじゃないかと思った。

それに、Vectorの規定だと、プレーンテキストのような、一般的な手段で読めるドキュメントの添付を規約で定めていたはずだし、たとえその規約がなかったとしても、使用する場合の注意や前提条件を付けないというのはありえない。誰も読まないからと、使用上の注意を付けずに薬を売るようなもの。

なので、読み取り間違いがあったりするんじゃないかor僕にはとても思いつかないような強いメリットがあるんじゃないかと思って、「それをやることによりどういうメリットがあるか」というのを聞いてみたところ「メリットはありません」という回答が返ってきた。もう、なんで???って感じだった。

そこで、もう一歩踏み込んで、もっと具体的な形で、どういうことを機能変更として加えればよいのか?要望を実現するとどんなうれしいことがあるのか?様々に言葉を変えて聞いてみたところ、帰ってきた返事が、もういいから、言った通りのものを作ってくれませんか?という趣旨のものだった。

とはいえ、「いいから言った通りに作れよ」といわれても、具体的に何を作ればよいのかわからないわけで、「何をいっているかわかんねーんだよ」としか言いようがない。おそらくその人は「自分の言ったことは必ず、誤りなく、100%相手に伝わる」と信じて疑わない人なんだろうなぁ、と。

設計して、プログラムを作って…みたいな仕事をしていれば、文化が違えば異なる伝わり方になるし、ニュアンスや端折り方で異なる伝わり方になるし、何かの間違いで真逆に伝わることもあることは知っていると思う。経験もあると思う。

というか、コミュニケーションスキルを使う仕事(ほぼ仕事全般だろうけど)なら、みんなそうだと思うんだけど、強権的に仕事を進める人とかだと違うのかな。…あるいは、依頼者が社会に出た事のない人とかだと、そうなるのかな。そういえば、相手の職業や年齢、性別すらも聞いていなかったな。




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