|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | |
何年か前に、Windows 3.1用のゲーム「上海」が、当時最新のWindows XPでも動いている様子を見て、驚いたことがあった。 過去に作られたプログラムの場合、ポインタの使い方が実はおかしくて、引数検定の厳しくなった最新のWindowsでは動かなくなっちゃったとか、一部のディレクトリを(環境変数やAPI経由ではなく)固定文字列で見ているせいで動かなくなっちゃったとか、そういう不名誉な自体を多く見ているので、過去のプログラムがそのまま動くってのは、実はとても凄いことなのです。 とはいえ、このプログラムは、Windows 7の64bit版では動きません。 16bit環境はサポートされなくなってしまったので。 何年も前に作ったソフトウェアが、未来の環境でも当たり前に動作するかどうかというのは、非常に難しいことです。 先ほども書いたとおり、Windowsフォルダやマイ ドキュメントフォルダへのアクセスについて固定のフォルダ名を指定しているだけで動かなくなるとか。 メインドライブはCとは限らないし、「Document and Setting」の名前は変わってしまった。Program Filesは "Program Files(X86)" になることがあるし。 あるいはOSやPC環境の変化で「当たり前」が変わってしまうこともあります。 フロッピーディスクドライブがついていないのが当たり前になり、HDDかと思いきやネットワークドライブから起動することが発生するようになり・・・、そんなのやめてくれ!みたいな、基本がどんどん変わっていく。 「当然」を仮定するのは非常に難しくなってくる。 10年以上前に、スタートボタンを動かしたりスタートボタンを消したりするソフトを作ったのだが、Windows 8になってそれがなくなって、全く通用しないソフトになってしまったこともあった。 レジストリをいじらなくても、最初から高速なPCが当たり前になった。 デフラグなんか人間が意図的に実行しなくても、アイドル時間を利用して定期的に実行してくれるようになった。 そのうち、ファイルの処理時間の短時間化やストレージの大容量化が進み、ファイルの圧縮なんて誰も考えなくなる日も来るかもしれない。 未来永劫、永遠に生き続けられるソフトウェアってのは、なかなか難しい。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
- 最近の更新 - |
|
3286507 (+0107)[+0504] Copyright© 2010-2025 INASOFT |