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■「千と千尋の神隠し」って、やっぱり別格だなぁ

2014年11月24日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先日、テレビで映画「千と千尋の神隠し」を放送していまして、つい最後まで観てしまいました。
やっぱり、良い映画には、引き込まれますね。

それと比べて、ゲド戦記の引き込まれないこと引き込まれないこと。あれはアカンわ。

話を戻しまして、「千と千尋の神隠し」。ネットで調べてみると、色々と疑問があったり、憶測や想像があったり、けっこう華々しく話題が花開いている様子が見て取れます。これも、「千と千尋の神隠し」自体が、その世界観について、あまり多くを語らない映画になっているからかと思います。

たぶん、背後に隠れた設定は100くらいあるんだけど、実際に映画の中で流れる内容はその0.1くらいしかない。でもその0.1から1000倍くらいの隠れ設定が想像出来る、そんな世界観。

冒頭の車の爆走シーンだけでここまで豊かな想像が膨らませられる人がいるんだから、この作品のすごさが窺えますね。

この中にも書かれていますが、母親が子供に心配に無頓着で冷たすぎるというところ。実際、母親役を演じた沢口靖子さんは、吹き替えを担当する際、監督から「もっと冷たく声を出して」「それでは愛情がこもりすぎている」と何度も注意を受けながら、どんどん冷たい演技に徹していったとか。意図的に冷たい家族を作ったことが窺えます。



物語そのものは、幼い女の子が未知の世界に迷い込み、そこで仕事をして、最後には無事に元の人間世界に戻ってくるという、ファンタジーになっているのですが、その中で出てくるのが双子の魔女だったり、登場するのが風俗を連想させる施設だったり、人間による自然破壊を非常にさりげなく扱っていたり、全ては明かされない「掟」で支配されていたり……、とにかくそういう、いくらでも疑問がわいてきて、いくらでも想像出来て、想像から最もらしい回答や辻褄合わせができたりなんかして、そういう意味でも面白い作品になっている。

そもそもあの世界自体がなんなのか。油屋から片道電車に乗って、沼の底駅に着くまでいくつかの駅を通るけど、その途中も色々な町というか村のようなものがあったりする。特に目をひくのが、沼原駅で、電車の中の人を見つめるように立っていた少女らしき人物の影。何かしら意味があるものなのか。

そういや、片道電車は終電に到達した後、どうなるんでしょうかね。逆方向の電車は走っていないということや、釜爺が戻りの方法を心配していたことも気になります。
一部の記述では、環状線になっているという発言も見受けられるのですが、釜爺が戻りの方法を心配していたことを勘案すると、非常に距離の長い環状線なのかもしれません。一周で10年くらいかかるとか?

とにかくそういう、いくらでも想像出来そうな欠片だけあって、でも物語としてはほんの少ししか明かさない。
映画を観た後、しばらくの間そういう想像に浸っていられるというのも、良い映画の証なんだろうなぁ、と。




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