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■残業のない暮らしはどんなもんだか

2014年11月12日(水) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先日、Twitter上で日本で就職してるフランス人の話という話題が盛り上がっていた。

自分は、かつて1ヶ月で210時間残業×4ヶ月をしていた経験があったり、今でも月平均50~80時間程度は残業していることが多いこともあり、自分の労働環境を嘆くことが多いため、非常に気になる話であった。

これを見て思うのは、やっぱり、フランスで週35時間の労働時間規制があることについて、羨ましいと思ってしまうのは、単に隣の芝生は青いレベルの話でしか無くって、その内情や運用上の実用を考えると、やっぱりそうなっちゃうよなぁという思い。

あるべき姿は日本なのかフランスなのか? どっちが優れている方式なのか?とか思うと、前提知識が無ければ「そりゃフランスでしょうよ」とか思っちゃうんですよね。フランスは週35時間の就業制限があって、きちんと管理されててうらやましい~。日本みたいに無限の残業がないだろうからうらやましい~。「残業を少なくするにはどうしたらよいかを考える会議を開きます。20時からやります。」みたいな笑い話みたいのものもないんだろうなぁ。

が、その実情を考えると何ともわからなくなってきますね。

併せて思いだしたのが、弱者と人間の社会性の話。ヤフー知恵袋でベストアンサーが話題になった話です。

人間はなるべく多くの者を生存できるような社会を作ることにより、適者生存により人間という種が多様性を得られるようにしたというもの。

ある業務を短時間で終わらせられる者がいたとして、そうするとその者はもっと多くの業務を任せられてしまう。

対して、他の者はのんびりと、終電時間ぎりぎりまでかけて仕事をしている。どっちが得か? 損か? みたいな話が出てきたりなんかして労働時間の話が盛り上がったりなんかする場を見かけたりするんですけどね。

実際そんな話ができるのは、一部の、優秀で強力で高速な仕事ができる人だけだったりするわけですね。

逆に、どんなに一生懸命考えても、優秀に強力に高速に仕事を遂行することができなくて、やむなく長時間掛けて仕事をする人もいるわけだ。そういった人を救うのも、一種の弱者救済社会なのかもしれない。

まぁ、そうやって仕事をしている人達に、(平等に?)時給とか残業代が払われてしまうことに対する課題はあるわけだけですけどね。

弱い者は道に生えてる草でも食って生きてろと吐き捨てるのは簡単ではあるが、そこをどう平等に扱えるようにするか、時給ではなく成果給を、モチベーションを落とすことなく支払うためにはどうしたらよいか、上司が部下を余すことなく評価するにはどうしたらよいか、失敗を恐れず努力を促すことを求めるためにはどうしたらよいのか。とかとか。

人を単位としてみたとき、健全性の高いのはフランスの方な気はします。

きちんと、35時間で働ききれる人は評価され、高い給料が得られる。それができない者は無能呼ばわりされ、低い給料の職にしか就けなくなる。

が、この記事によれば、フランスの自殺率は、日本ほどではないけれど、高いのだとか。

となると、社会としてみたとき、健全性が高いのはどっちとも言えるレベルではない。

そもそも人を、週35時間しか働かせないのでは、世の中が回らないんでしょうね。

日本が月370時間労働させてギリギリ世の中を回しているのと同じくらい、社会的に健全性は高くないのかもしれない。


続きの話が書いてありました。



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