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■このゲームは酷評して良いんだ、とレビュー記事を見て思ったゲーム

2014年 7月30日(水) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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凄く楽しみに購入したり、事前の評価が高かったゲームについて、プレイしてみて「あれ、ちょっと違うな?」と思うものの、「これって自分の感覚がおかしいからなのかな」と考え、あまり積極的に低評価をしないことって、ありますね。

ただ、最近はインターネットがありますから、簡単に他の人の考えている評価を見ることができます。
それをみて、「ああ、ちょっと違うと考えていたのは、自分だけではなかったんだ」と安心し、「このゲームは酷評して良かったんだ」と安心して酷評できるようになる、ってことが増えてきました。

最近だと、次の3作品がそうですかね。


■うみねこのなく頃に

 同サークルが作成した「ひぐらしのなく頃に」が非常に良いと感じられたことや、世間的な評価が高かったこともありますし、この作品自体の演出面(主に作者の躍動感あふれる文章表現能力のすばらしさと、BGM)が良いこともあって、僕はこの作品が良い作品だと勘違いしていたことがありました。
 というか、主に作者の躍動感あふれる文章表現能力のすばらしさと、BGMについて考えるならば、たぶん、良い作品なんだと思います。

 ただ、本格的なミステリーを名乗るにあたって、ルールが途中から提示されるとか、地の文が嘘をつくことがあるとか、作品世界やメタ世界や現実世界が入り交じるとか、とにかく読み手がどこを見たら良いのか分からなかったり、そもそも謎解きの解がろくに明かされなかったり、碑文の謎の解がしっくりこなかったり、ちょっと「振り回されている感」が強いと思っていました。

 世間的な評価を見てみると、かなり酷評されていましたんで、それを見て、「ああ、この作品って、酷評するんで良かったんだ」と素直に思いまして。
 ってか、外部の人に これだけしっかりと解説されないと理解されない推理ゲームって、どうなんでしょう?と。

 (ちなみに「ひぐらしのなく頃に」も、酷評対象だという議論はけっこうあるんですけど、僕自身は良い作品だと思って見ていました。ってか、そもそもミステリーだと思っていなかったから、7話でもあまりショックは受けなかったですしね。ああ、アニメと実写映画は黙殺しますけどね)




■Rewrite (Key)

 KanonとかAirとかのKeyですよ。
 悪い作品を作るわけがないんですよ。
 しかも、田中ロミオ氏や、あの「ひぐらしのなく頃に」で有名な竜騎士07氏が参画しているわけですから。悪い作品になるわけがないんですよ。

 ところが何というか、世界観が不安定で、最後の妙な主人公無双への理解が及びませんでしてね。
 というか、あきらかに竜騎士07氏が書いたであろうシナリオのみ、文体が「あのいつもの竜騎士07氏」になっちゃっていて、他の人のシナリオと記述レベルに差がありすぎましたし、主人公の性格変わっているし、多分あれは、シナリオライターを制御しきれなかったKeyのスタッフ陣が悪い。
 田中ロミオ氏がかわいそう...

 それでも、演出面(特に、画面エフェクトと音楽)と、共通シナリオの面白さがありましたので、そこは良いゲームだったんじゃないかな、と、自分に言い聞かせていたんですけどね。世間的な評価は悪いですね。やっぱり。
 というか思い出したんですが、Airって、当時プレイしたときは酷評していたんでした。長すぎる、最後は感動に頼りすぎている、と。
 Keyというだけで、記憶が美化されていたかも知れません。


■ゲームセンターCX 三丁目の有野

 前2作「有野の挑戦状」は面白かったんです。制作会社であるインディーズゼロの「レトロゲーム愛」も感じました。
 だから今回も面白いと思ったんですけどね、やっぱり世間的な評価は、真逆だったみたい。

 今回の制作会社はグレフに変わったんですが、なんというか、レトロゲームへの愛が感じられないというか。
 単にレトロゲームを「操作しにくいゲーム」のことだと思い込んでいる節がないかな。

 普通にゲームをプレいていて、操作がしづらいし。レトロゲーム感が(画面からも音楽からも)感じにくいし。そもそもゲームとしての評価もあまり高くないし。
 がんばって最後までプレイしましたし、最後までプレイする必要の無いRPG(ゲーム内ゲーム)も最後までプレイしました。なんとなく面白かったんで。
 ただ、レベルが上がると、主人公が強くなり過ぎちゃって、ドキドキハラハラ感がなくなってしまって、ちょっと残念。

 実はこの残念さが、すべてのゲーム内ゲームについて言えることだったというのは、他の評価サイトを見て分かったこと。
 うーむ、インディーズゼロさん、戻ってきてくれませんかね?




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