INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■日経コンピュータの方に取材していただきました2014年 4月 1日(火) 18:02:24 [さくらのブログから転記] |
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本日はエイプリルフールですが、普通の記事をご紹介。 日経コンピュータの方に取材をして頂きまして、本日付の記事「ITpro 記者の眼 - トレンドマイクロとヤフーの失敗から考える、アルゴリズム依存の功罪」が公開されました。 過度な自動化に頼った結果、その穴に気づかず、あるいは気づいたにも関わらず意図的に放置して、酷い状態に陥った例として、トレンドマイクロ・ウイルスバスターによる連続誤検知問題・冤罪被害者救済拒絶問題を取り上げています。 なお、ここで述べられているのは、昨日書いたブログの前半に示した「当初の連続誤検知」に関する話となります。トレンドマイクロはこれの原因追及を疎かにした結果、その後に発生した別の連続誤検知(一度安全と判定しなおしたURLを再度誤検知するタイプ)の発生を許してしまい、また問題の解決に一年半を要するハメになってしまいました。 また、ご存じの通り、2012年の末あたりから、トレンドマイクロ・ウイルスバスターは、Adobeのサイトをブロックし、Firefoxをブロックし、Microsoft公式サイトをブロックし、自らの所属する「一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会」のサイトをブロックするなど、完全な「暴走状態」に陥りました。 これらが、本問題と技術的に関連しているかどうかは分かりませんが、道義上・人間的な問題としては同じなのでしょう。 同じ社員・同じ意識、同じ悪しき社内文化によって発生したところは大きいと思います。 自動化に頼り切り、自動化に甘え、自動化の起こしたトラブルの解決を放置した結果、小さいトラブルは大きいトラブルに波及し、とんでもない暴走状態をもたらし、「一年半にわたり、トレンドマイクロ自身でも止められない状態に陥る」。恐ろしいことです。 トレンドマイクロ・ウイルスバスターの持つ技術は、誤認された一部のWebサイトを、強制的に世界から切り離す権力を持つようなものです。この権力を適切に使うのもトレンドマイクロの社員の人間力だし、この権力を暴走させてしまうのもトレンドマイクロの社員の人間力です。 今日は4月1日。多くの企業では入社式が行われていることと思います。 トレンドマイクロの新入社員の方も、ぜひこのあたりを肝に銘じて、お仕事をしていっていただければと思います。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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