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■一見冷静な風を装って、人が傷つくようなメッセージを投げかけてくる『自称有識者』とは

2013年 3月20日(水) 3:08:43 [さくらのブログから転記]



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先日のブログの中で「一見冷静な風を装って、人が傷つくようなメッセージを投げかけてくる『自称有識者』」というような記述をしました。

以前にその代表例として「ブロックは解除されたが、トレンドマイクロ社が声明を出していない以上、100%ウイルスでないとは言いきれないのではないか」と質問する人がいるとか、「それなら、いじくるつくーるが100%安全であると明記すれば良いではないか。レジストリいじっているんだから無理だろうけど…」という、矛先を変えた質問をする人がいるなどを上げたわけですが、おそらく、もう少し例を挙げないと分かりづらいと思いましたので、今日は補足記事を書こうかと思います。

ちなみに以前に書いたものと同様、実際にあったものです。


■いじくるつくーるはレジストリをいじる。レジストリをいじるとPCが壊れることがあるのだから、いじくるつくーるがウイルスと認定されるのは妥当

よくわからない三段論法もどきですね…。
ウイルス認定の基準って、そんなところだったんでしょうか?
「車は人をひき殺せるから、車をこの世から無くすべき」的な、ちょっと物事を超越しすぎた議論な気がします。

ちなみに、トレンドマイクロ社のサポートセンターの人の話が本当なら、そもそも「URL文字列を処理する時点で不具合が発生して、誤って検知側に倒れた」ことが原因なわけですから、プログラムのロジックが原因で誤検知されたわけではないことがわかります。


■いじくるつくーるはソース公開をしているので、いじくるつくーるのソースコードを流用すれば、誰でもレジストリをいじれることになるから、誰でもPCを壊せることになる。だからウイルスと認定されるのは妥当

これは、某報道機関が「ソースコード=ウイルス」と誤認報道する数ヶ月前に言われたことでした。
たぶん、プログラミングをやったことの無い人か、やったとしても、ちょっとだけかじって、理想論だけをぶち上げるのが得意な人なんでしょうね。
でも実際には、いじくるつくーるのソースコードを流用してPCを壊すプログラムを作る能力の人ならば、何も見なくてもPCを壊すプログラムくらい作れるはず。

こじつけもいい加減にして欲しい。


■フリーソフトは常に、有料ソフトを作っている会社から目の敵にされている。フリーソフトを公開している時点で、誰かから恨みを買っていることを認識すべきで、その報復として(意図的な)誤検知が行われることもありえる

これは、ただただ悲しいです。
実際、Linux陣営がWindows陣営から目の敵にされたり、無料CADソフトを作成した個人が、有料CADソフトを作っている会社から目の敵にされるという実例はあります。
ただ、よくもまぁ、いけしゃあしゃあとそんなことが言えたものです。フリーのTwitterクライアントを使って。

しかしながら「何者かによる意図的な誤検知」という発想は、この時点では持ち合わせていなかったので、とても良い発想の転換にはなりました。
実際にあったら怖いことではありますが、調べてみると「自ソフトを低評価しているサイトをブロックしている」みたいな事例もあったらしいので、あながち「絶対にあり得ない」とも言い切れないことなのかもしれません。


■あなたは自作ソフトがウイルス認定から除外されるよう、訴えているが、そんなこと誰でもできるようになったら、ウイルス作者がのさばるだけである。だから、そのような訴えはやめるべきである。こんな事がまかり通るなんて、ただのゴネ得である

これはあれですかね。「冤罪被害者が訴えを上げ続けると、警察が犯人を逮捕する気を無くすから、犯罪者がのさばる。だから冤罪被害者は黙れ」ってことですかね。
こんなことを言う人は、とりあえず満員電車に乗って、痴漢の冤罪被害でも食らってみれば良いんじゃないですかね。

しかしそれにしても、僕ってコレでなにか「得」をしましたっけ? むしろ総合的に評価してみれば、まだまだマイナスなんじゃないかと。



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