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■トレンドマイクロのウイルスバスターの連続誤検知問題の別の側面について

2013年 3月17日(日) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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(先日ツイートしたことのまとめになります)

最近何度か書いていることからわかるとおり、トレンドマイクロのウイルスバスターの連続誤検知問題の側面の一つに、「心ない人の反応」というのがあります。

2013/03/12 実際の話。誤検知を受けた人に聞いちゃいけない質問
2012/10/08 よくある質問:トレンドマイクロの言うことなんて無視すれば / ウイルスバスター使用者のことなんて無視すれば いいんじゃないの? について

もちろん、そうした人の、全体に占める割合は少ないと思いたいです。ただ、一般の人が全く声を上げないのに対して、少ない割合の人が声を上げるわけですから、「声を上げる(少数派の)人の意見ばかりが届く」状態になります。

なお、こういうことを書くと、『ウイルスバスター信者』のような人たちの声が多く届きやすいと思われがちですが、実際のところは、こういう(声を上げる)人たちには次のようなタイプがあります。

・積極的に誤検知メッセージを信じる『積極的信者』
・初心者であるが故に、誤検知メッセージでも信じることしかできない(信じざるを得ない)『初心者』
・「念のため」と言いながらも、結局、誤検知メッセージを信じる『念のため厨』または『消極的信者』
・一見冷静な風を装って、人が傷つくようなメッセージを投げかけてくる『自称有識者』

本来、こういう疑念系の事象は「推定無罪の原則」が働いて欲しいものですが、ことセキュリティについては「慎重派の行動」が奨励されることもあってか、人は「推定有罪」で行動することがあります。また、それが望ましいこともあります。
しかし作者に対する当たりも「推定有罪」で動くため、上のような「聞いちゃいけない質問」にあるような質問が来たりします。

上の「誤検知を受けた人に聞いちゃいけない質問」は、半ば笑い話のように書いたし、誤検知問題事態の発生は1年前のことだから、「こんな事をする非常識な人がいるんだー」と捉えられた方も多いと思います。しかし今、目の前で、全く別のソフトに「連続誤検知問題」のような現象が起きたとして、あなたがどう行動されるか、冷静に考えてみて下さい。もしかすると、「こんな事をする非常識な人」と、あとから思われるような行動をとってしまうことはありませんか?

また、トレンドマイクロ社は大きい企業なので、その判定を盲信する人もいます。初心者であれば、信じることしかできない(信じざるを得ない)人もいます。
そういう人は「誤検知」を「誤検知」と思うことをしないし、もう二度と当サイトに来てくれることもないので、釈明の機会も与えられません。ユーザーを永遠に失うことになります。

それから、例えば「ウイルスバスターで検知されたので、『念のため』ソフトの使用は/掲載は見合わせます。誤検知と分かったら使用/掲載します」みたいなメールを受け取ることがあります。これが1度なら良いですが、トレンドマイクロのウイルスバスターは6ヶ月にわたる断続的多発誤検知だったので、それが繰り返し寄せられます。

Webサイト上に「そういうメールは送らないでくれ」と書いたら、今度はプロバイダへ通報した人がいて、プロバイダから警告の電話がかかってきました。

もう、いい加減にして欲しい。


哲学で習う言葉だったと思いますが、たしか「人間は、自分にとって良いと思う方を選択する。(それが社会的意味で良いことかどうかは議論の余地があるが)」というものがあったかと思います。

残念ながら、作者が「趣味を失う方が、自分にとって得である」という思いに至ったということは、それほどの過程があった、ということを想像していただけたらと思います。
それは、トレンドマイクロのサポートの対応の悪さであったり、一部ユーザーの心ない言葉であったり、自称有識者の傲慢な一言であったり。

少し前、Twitterで、「INASOFTの作者さんは、何か大切なことを失ったように見える」というようなことをつぶやいている方を見つけましたが、まさにその通りだと思います。「大切なことを失った方が、自分にとって得である/大切なことを失わざるを得ない状況になった」ということについて、是非検討してもらえたらと思います。


トレンドマイクロのウイルスバスターの連続誤検知問題について考える際は、是非、こういった側面も、考慮に入れていただきたい。
そして、ウイルス対策ソフトの誤検知が対処されないと、「ただ誤検知が起きていることそのもの」以外に、こうしてどんどんあらぬ方向へ被害が広がっていくことを、サポート担当者は理解しておいて欲しい。





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