INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■押し問答リソース - その作業費は誰が払うのか?2013年 1月20日(日) 0:16:04 [さくらのブログから転記] |
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今日まで色々文章を公開してきましたので、『誤検知が発生したら、それを対策ソフトメーカーに問い合わせて、ちょっと待てば「誤検知でした」と明快な回答が得られて、問題解決して終わり』みたいな、ハッピーな発想を持っている方は、もはやここの読者にはいないと思います。 初見ユーザーはどんどん離れていくし、作者にとっては気の焦りもあるし、もしかしたら本当に自分が悪いじゃ無いかと自問自答する時間があったり、対策ソフトメーカーがわけわからん回答を返して、それに何十回も質問応答のやりとりがあったり、ユーザーには自分から事情説明したり、どういうわけだか謝罪文を書いたりしないといけないし……と、ストレスがたまることこの上なく、それが何度も繰り返されるとなればもっての外、というのは、何度か書きました。 で、たまにこういうところを見かけて、押し問答を仕掛けてくる人とか、いたりします。 いわゆる、モンスターユーザーの一種と言えるかもしれません。 いや、そもそもユーザーですらなくて、ただ議論を戦わせたいだけなのか、好奇心旺盛なのか、学生さんが話をしたいだけなのか、もしくはニートで暇なのか、よくわかりませんが…。 例えば、「ジョークソフトとウイルスの違いは何か?/境界線が曖昧なことについてどう思うか」とか「ある検知結果が誤検知であることを見分ける方法を教えろ」とか。 なぜ、僕がその答えを持っていると思ったんでしょうかね? 僕はただ平和にソフトを公開していて、そこへいきなりトレンドマイクロのウイルスバスターが乗り込んできて、これはウイルスだの詐欺サイトだのなんだのと暴れ回って、そんなのを相手に疲れているところに、「誤検知であることを見分ける方法を教えろ」とか言われても。 僕はそんなの知りません。 ってか、何故そんなことを、僕が考えて、教えてあげなきゃいけないのか。 これは「依頼を受けて労働している図」に似ているのだから、その思考にかかる費用と、文章構築にかかる費用とかは、誰かが支払ってくれるんでしょうかね。例えばトレンドマイクロは、こういうモンスターユーザー対応に係る費用って、必要経費として払ってくれるんですかね? そもそも、「ウイルスバスターがウイルスと認定した」ということについて、その理由を「認定された側」が知るわけが無いんです。 定義を作っているのはトレンドマイクロなのだから。 で、その定義について聞いても「セキュリティ上の理由により教えられない」とか言われるんだから。 だから、ウイルスだと言われた側には、「ウイルスであること」がなんなのか、わかるわけがないし、なのでその反対の「ウイルスでは無いこと」も示せるわけがない。 ただ、人それぞれ、何がウイルスで何がウイルスで無いか、漠然とした概念みたいなのは持っていると思います。 少なくとも僕は、僕の作るウイルスでないことは知っています。 ではそれを人に伝えることになったときに、それが可能か、ということですね。 僕の立場ならば、見ず知らずのAさんが作ったソフトが、「Aさんが『私の作ったものがウイルスで無いことを知っている』からウイルスではない」と主張したときに、おいそれと信じることができるのか、ということですね。 一般的には無理です。信じることはできません。 だから、話を元に戻して、僕が「これはウイルスでない」と主張しても、それが他人に100%信じてもらえるとは限りません。 というわけで、「確実に誤検知であることを見分ける方法」を作者に求めるのは間違いです。 ましてやそれを一般化して、「ある検知結果が誤検知であること」を判別する方法なんてものも、あるわけがありません。 そういう押し問答は、議論好きの人たちの間で勝手にやっていて欲しいですね。 僕は「そういう議論が好きで誤検知された」わけではないのですから。ただいきなり襲いかかられて困っているだけなんですから。 困ったことに、「人それぞれが漠然と持っているウイルスの定義 ≒ ウイルスバスターが持っている定義」である場合が多いですからね。主に初心者や「信者」と呼ばれる人たちは。 だから「あるものがウイルスであること」「あるものがウイルスで無いこと」は、トレンドマイクロが100%、説明する責任があると考えています。 間違っても、誤検知された人に対し「これがウイルスで無いことを証明せよ」なんて言ってはいけません。かわいそうです。 それは、トレンドマイクロの責任でウイルスと認定されてしまったものなのだから、100%トレンドマイクロに説明を求めるべき事です。 次からそういう質問が来たら……そういう質問に答えるのは、僕の趣味の範疇ではないし、サポートの範疇でもないし、やりたい方向性とも全然違うし、どうしても回答が欲しいなら、金10万円を申し受けます、ってことにしておこうかな。手数料として。思考・伝達にかかる労働対価として。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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