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■うみねこEP8見終わったー

2011年 1月 7日(金) 8:31:36 [はてなダイアリーから転記]



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 「うみねこのなく頃に散」のEP8を見終わりました。

 

  前章で言われたとおり、ここで新たな情報がもたらされるわけではなく「うみねこのなく頃に」という物語を完結させるためだけに書かれた物語、という感じです。

 

 

  まぁ、留弗夫が隠し続けていた情報は、ココでようやく明かされましたけどね。

 

  っていうか、留弗夫がまだ語っていない情報があったことなんか、もうすっかり忘れていましたけどw

 

  事前情報としてもたらされていたとおり、今回はユーザーにいくつかの選択肢が与えられました。

 

  ただし、最初と中盤の選択肢については物語に影響はせず、最後の最後に出てくる選択肢のみ、物語に大きく影響します。

 

  EP8の感想と、うみねこのなく頃に全体の感想に分けて書いてみようかと思います。

 

  以降、ネタバレが含まれるようなことを書きそうな気がしますのでご注意を。

 

 

EP8としては


 

  「うみねこのなく頃に」の後半戦の流れとしてずっとあったことですが、魔女の世界の話として、曖昧に、というか作者のめいっぱいの想像の物語が繰り広げられていた印象ですかね。

 

  魔女の世界(六軒島云々の話の上位世界に関する/ファンタジーあり)の話については、ルールはあってもその場のノリで構築される話で、もうメチャメチャな感じで勝手にしてくれという感じ。

 

  逆に六軒島(ミステリーのみ)の話については、魔法的事項の存在が完全に否定され、ルールがきちんと提示され、謎を解く上で不要な要素を取り除くことを許され、読者にきちんと謎を解かせようという意図があるように思えました。

 

  最終選択肢については、正しい選択肢(その後にお茶会が現れたので、そっちが正しいんでしょう)よりは、誤った選択肢側の方が、より「うみねこのなく頃に」っぽい感じがしましたね。

 

  「グッド」と出て、バーンと終わる感じが、まさに、それっぽい。

 

  それにしても、六軒島の外の世界に対する赤文字や青文字の意味するところって、一体何なんでしょうね。たぶん、魔女の気分次第ってところでしょうかね。

 

  あとそうそう、EP8は音楽がこれまでに比べて壮大すぎなイメージがありましたね。

 

  <追記>調べたら、僕が壮大過ぎるなぁと思った曲は全部、daiさん以外の作曲なようですね。雰囲気が全然違いすぎますもん。

 

 

「うみねこのなく頃に」全体としては


 

  僕個人の感想としては、【全体として総合評価】するならば、「ひぐらしのなく頃に」を超えることはできなかったかなぁと思います。

 

  ただ、作者も頑張っていたとは思いますけどね。「ひぐらしのなく頃に」があんなにも大きく評価されていて、小説・マンガ・アニメ・実写映画など様々な世界に進出し、さらに「うみねこのなく頃に」は早々にアニメ化が決まり……、この状態だと、おそらく、ものすごいプレッシャーだったでしょう。EP8まで書き上げたこと自体が、ものすごいことだと思います。

 

  【要素毎に分けた評価】をするならば、ミステリーとして読者にきちんと解かせる姿勢といいますか、ちゃんと読者に謎に挑ませるという意味では、「ひぐらしのなく頃に」を超えていたかと思います。

 

  ルールを明確に提示し、EP8では非常に単純化したルールの話も提供しましたし。

 

  まぁそういう意味では、碑文の謎の回答が意外とどうでもよかったりとか、けっきょく六軒島の真実ってなんだかよくわからなかったりとか(結局観測できないことは猫箱だし、戦人がEP8で縁寿に伝えたかったことを思えば真実なんてどうでもいいことですが)、…ってところが残念なところ。

 

  残虐な描写については、「ひぐらし」「うみねこ」とシリーズを超えて受け継がれていることであり、これはそのままってことで良いでしょう。

 

  最後に、魔女の世界について。

 

  こちらは「ひぐらしのなく頃に」の世界観とのリンクを示唆するような要素ではありましたが、結局コレが何なのか、あんまりよく分からない感じで物語が終了してしまった感じですね。「翼」で語られる話もよくわからんし。結局、作者の妄想世界?って感じで。

 

  まぁ、僕の想像としては…。

 

  「ひぐらしのなく頃」では、その推理に付いてこられない読者が多くて、ミステリーとして認知されなかった(その必要があったかどうかも分かりませんが)ことを作者は悔やんだのかもしれません。

 

  そこで、「うみねこのなく頃に」EP2以降では、この物語をミステリーとして、推理するための物語として読者に認知させるべく、作品本編のメタ世界として、推理者の世界を想定することでミステリーとして成立することをアピールしたかったのかな、と。

 

  なんにせよ、非常に読み応えのある長編サウンドノベルでした。

 

  とりあえず、目を休めないといけませんね。それではまた。




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