INASOFT 管理人のひとこと


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■少し調べれば分かりそうだが面倒くさいこと

2010年12月 7日(火) 0:15:21 [はてなダイアリーから転記]



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少し調べれば分かりそうだけど、面倒くさくて調べていないことがあります。例えば次の2つ。

■ノイマン型でないもの

コンピュータを扱っていると、当たり前のように扱うことになる「ノイマン型のコンピュータ」。たしか、CPUがメモリから命令を読んで実行をする行為を繰り返すんだったと思いますが、「型」と付くわけだから「ノイマン型ではない型」というのもあるのかなぁ、と。

まぁ「非ノイマン型コンピュータ」で調べればわかるとは思うけど、面倒くさいからあとで。


■vector<T>::erase

C++のSTLでイテレータを扱っているときは、それがいつ無効になるかを考慮しなければなりません。ポインタによるメモリ動的確保を使ったら解放を意識しなければならないこと注意が必要ですね。というのも、イテレータが無効になる瞬間って、(規則的ではあるけど)直感的でないことがあるから。

例えば、vector<T>::insertは、メモリの追加を行うけど、vectorは連続したメモリ上にないといけないので、「連続した空きメモリがなければ、それまでのメモリは破棄されて、もっと大きな空きメモリのある場所に再確保」される。

vectorのイテレータはポインタとして実装される(ことが多い?)から旧メモリが破棄されたときにイテレータはすべて使い物にならなくなるというわけ。だから、vector<T>::insertの前に作ったイテレータはアテにしてはならない。

さて、問題なのは、vector<T>::erase。eraseの常識として、eraseの対象とした要素(や場合によっては後続の要素)を指していたイテレータはアテにならなくなるから破棄するというのがスジというもの。

しかし、vectorのイテレータはポインタとして実装され、vectorは連続したメモリに配置されるならば、vector<T>::eraseで1つの要素を削除する程度の操作であれば、eraseの対象としていた要素を示しているイテレータは、後続の要素を示すためのイテレータとして引き続き使い続けることは保証できるだろうか?

とりあえず、手元のテストプログラムでは、その考えで合っているっぽいけど、それが実装上の理由や偶然の産物だったら怖い。だから、eraseの戻り値を再びイテレータに代入するわけだけど…。

さて、どうなんだろうなぁ。

追記:後からよく考えたら、vectorはメモリ連続は保証しているけれど、イテレータがポインタとして実装されているかどうかは保証されないわけで





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