INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■「トムとジェリー」の映画は、実写版ってことでいいのか?でもトムとジェリーは絵なわけだしな…2021年 7月27日(火) 0:00:00 |
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昔…というか、1980年代だったかと思いますが、『ロジャー・ラビット』という映画がありました。実写とアニメが融合しているものの、登場人物たちは「現実の人間」「アニメ世界のキャラクター」という自覚があって、仲良くすることもあれば憎み合うこともあったり。人間の世界にアニメのキャラクターが来ることもあれば、アニメの世界に人間が行くこともあったり。そんな感じの映画だったと思います。 映画「トムとジェリー」(実写版)の紹介を観た時は、それを思い出しました。 可能ならば映画館へ観に行きたかったのですが、まだ世の中がこんな状況なので諦めて、レンタル化を待ってました。で、借りてきました。 少し前に、長男に「トムとジェリー」ブームが来ておりました。トムはネコで、ジェリーはネズミです。2人は仲良しでもないし常に憎み合っているわけでもない。あえて言うなら、「たまにケンカする側に寄りがちな、戦略的互恵関係」といったところか。とはいえ、楽しいのはケンカをしている時なので、凄まじい勢いでネコとネズミが飛び回り、さほど長くない時間で1作品が終わるため、小さい子供に見せておくには非常に良い作品です。 それが長編映画化するということで、「小さい子供に観せるのに適した作品か?」に関しては、怪しいかなと思っていました。長時間の映画なら、ストーリーもあって、人間ドラマもあって、それを理解する必要があって、物語上の山と谷もあるわけで。 小さい子供としては、ストーリーもドラマも関係なく、初めから最後まで常時クライマックスであるかの如く、目まぐるしく映像が展開していった方が、飽きがこなくて楽しいはずなので。 そういう意味では、小さい子供向けというよりは、それよりは少し大きくなった子供や、大人向けの作品になっているかなと思います。 トムもジェリーも、どっちかが悪でどっちかが善というわけではないことの方が多いので、この映画も、完全な悪人みたいなのは登場しません(ケイラはチョイ悪だし、ケイラへの復讐を誓って悪人っぽくなる人もいるけど、完全な悪人にはなり切れない)。そういう意味では、安心して見られる映画かなと思います。 完全に大人向けの作品と化したピーターラビット(人間とウサギが爆弾を投げ合って殺し合う映画)ほど振り切っている感じでもないですしね。 振り切ってないことが、逆にもどかしさを生んでいるというか、他人にお勧めしたいほどチョー楽しい作品になっていない要因な気もする。色々中途半端な感覚の原因になっている気がする。というわけで、つまらなくはないけど、あまり高い点数は付けられないかなぁ……。 ところで、度々、ジョークなセリフが登場していました。こういうのって、「日本語ではこういうセリフに翻訳されているけど、元々の英語ではどういうセリフだったんだろう?」と気になったりします。 冒頭で、不動産?をジェリーに紹介するネズミのセリフ。住んでみれば良い場所、という意味で、「ネズミーランド!」と言って、直後に「著作権的にまずい」みたいなことを言い出すシーンがあります。これって、原語(英語)だと、なんて言っているんだろう? ▲”ネズミーランド” 著作権大丈夫か? (C) 2020 Warner Bros. All Rights Reserved. ▲mouse houseはcopyrighted? (C) 2020 Warner Bros. All Rights Reserved. どうやら「mouse house」が著作権で守られているか?(copyrighted?)を気にしているようでした。2021年7月現在、Googleで「mouse house」と検索すれば、即座にディズニー関連のページがヒットしますので、ブラックジョークとして成立しているわけでしょうかね。 日本語の「ネズミーランド」の方が、コテコテのブラックジョークとしては、合っている気がしなくもないです…が、母語話者(というかアメリカ人)としては、どの程度のブラックさに聞こえるかは、気になるところですね(この映画を製作しているのがワーナーであることも踏まえ)。 続いて、結婚式のシーン。象に乗って心配する新婦に対し、新郎が「ある意味 僕らが象だ」「この式を、一生忘れないゾウ」と返します。 ▲ある意味 僕らが象だ。この式を、一生忘れないゾウ (C) 2020 Warner Bros. All Rights Reserved. こんなベタベタなギャグ、原語だとどうなっているんだ? ▲We're the elephants. because we're never gonna forget this wedding. (C) 2020 Warner Bros. All Rights Reserved. あれ?そのまんま? 日本語のジョークをそのまんま英語に訳したような違和感。でも、新郎は「言ってやった感」がある。どうなっているんだ? 調べてみたら、「An elephant never forgets./Elephants never forget.」(象は決して忘れない)という諺があり、ゾウは記憶力がよく、昔のことを忘れないということなのだとか。ただし、これは肯定的に使われることもあれば、「恨み」のような負のことについても扱われることがあり、新郎のジョークがスベッていることも含め、よくできてますね。まぁ、子供にウケるかは微妙なので、日本語の「一生忘れないゾウ」くらいがちょうど良さそうな気がしなくもない。 とは言え、英語では「He has a memory like an elephant.(彼は象みたいに記憶力がよい)」みたいな表現もあるそうなので、母語話者にとっては、すんなりと入っていくジョークなんでしょうかね。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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